記号 |
[オンライン品質工学用語]
→オンライン品質工学、 安全係数、 陰故障、 最適校正周期、 機能限界値、 校正周期、 校正方式、 最適検査間隔、 最適校正方法、 最適診断間隔、 潜在陽故障、 タイムラグ、 定期交換方式、 フィードバック制御、 フィードフォワード制御、 平均故障間隔、 予防交換方式 、 陽故障、 臨界不適合率、 選択勘合、 定数交換方式
[←先頭へ][パラメータ設計用語]
→パラメータ設計、 内側のわりつけ、 外側のわりつけ、 SN比、 感度、 要因効果、 要因効果図、 二段階設計、 最適条件、 利得、 確認実験、 誤差因子、 標示因子、 ノイズ、 ノイズ因子、 調整因子、 調合誤差因子、 制御因子、 信号因子、 再現性、 直交表、 チューニング、 調整因子
[←先頭へ][実験計画用語]
→実験計画、 実験計画法、 殆直交表、 連結法、 直交表、 DOE、 ANOVA、 カンファレンス行列、 寄与率、 二乗和の分解、 分散分析、 平均二乗誤差、 純変動、 近直交表
[←先頭へ][SN比用語]
→SN比、 アナログの標準SN比、 エネルギー比型SN比、 基本機能、 機能性、 ゼロ望目特性、 静的機能窓、 速度差法、 速度比法、 標準SN比、 分割型SN比、 望小SN比、 望小特性、 望大SN比、 望大特性、 望目特性、 理想機能、 オメガ変換、 線形式、 累積法、 精密累積法、 総合誤差分散、 ノイズ因子、 ノイズ、 デジタルの標準SN比
[←先頭へ]#出典
1) 品質工学会規格 QES S 1001:2007 品質工学用語(基本)
2) 品質工学会規格 QES S 1002:2007 品質工学用語(MTシステム)
3) 品質工学関連用語集 by 品質工学会 技術向上委員会 2021
[Consept]
→品質工学、 品質、 ロバストネス、 品質を改善したいなら品質を計測するな
[←先頭へ][MT法用語]
→MT法、 MTシステム、 MTS、 MTA法、 MTGS法、 RT法、 T(1)法、 T(2)法、 T(3)法、 TS法、 T法、 片側T法、 ジャックナイフ法、 項目診断、 項目選択、 タグチ・シュミット法、 タグチ法、 単位空間、 単位空間データ、 マハラノビス・タグチ・アジョイント法、 マハラノビス・タグチ・グラム・シュミット法、 マハラノビス・タグチ・システム、 マハラノビス・タグチ法、 マハラノビスの距離、 マルチMT法、 メンバー、 両側T法、 誤圧、 誤圧距離
[←先頭へ]数字 |
1DCAE (わんでーしーえーいー:one dimensional computer aided engineering)
◆関連用語 【1DCAE】 品質工学関連用語:2021 No.1より
《英語》 one dimensional computer aided engineering
《説明》 機能を0次元もしくは1次元で数式化したシミュレーションモデルを用いて、部品機能の最適化を行う手法。
《参照》 MBD
《Description》 A method for optimizing component functions using a simulation model in which the functions are 0 or 1-dimensional mathematical formulas.
《cf.》
→MBD
[←先頭へ]A |
ANOVA (あのーば:ANOVA)
◆関連用語 【ANOVA】 品質工学関連用語:2021 No.142より
《英語》 ANOVA
《説明》 [略語] 分散分析
《参照》
《Description》 [abbrev.] analysis of variance
《cf.》
C |
CS-T法 (しーえすてぃーほう:CS-T method)
◆関連用語 【CS-T法】 品質工学関連用語:2021 No.2より
《英語》 CS-T method
《説明》 制御因子を直交表に割付け、それにより変化する各種の特性を説明変数として取り上げてT法で解析することで、ロバスト性や性能と説明変数の因果関係を把握する技法。
《参照》
《Description》 A technique to determine the causal relationship between robustness and intermediate variables. This is done by assigning control factors to an orthogonal array and measure intermediate variables and robustness such as SN ratio. Then, T-Method is used to determine a math model with the robustness as objective response and intermediate variables as explanatory variables.
《cf.》
D |
DFSS (でぃーえふえすえす:design for sixsigma)
◆関連用語 【DFSS】 品質工学関連用語:2021 No.3より
《英語》 design for sixsigma
《説明》 設計開発のSix Sigmaとして提案されたステップとツール群。品質工学手法も多く含まれる。
《参照》 シックスシグマ、IDDOV
《Description》 Type of Six Sigma program for design and development process. Robust engineering methodology is included.
《cf.》 Sixsigma,IDDOV
DOE (でぃーおーいー:DOE)
◆関連用語 【DOE】 品質工学関連用語:2021 No.4より
《英語》 DOE
《説明》 [略語] 実験計画法
《参照》
《Description》 [abbrev.] design of expriments
《cf.》
F |
FDP (えふでーぴー:FDP)
◆関連用語 【FDP】 品質工学関連用語:2021 No.5より
《英語》 FDP
《説明》 [略語] 故障診断プログラム
《参照》
《Description》 [abbrev.] fault diagnosis program
《cf.》
H |
HAYST法 (へいすとほう:highly accelerated and yield software testing)
◆関連用語 【HAYST法】 品質工学関連用語:2021 No.6より
《英語》 highly accelerated and yield software testing
《説明》 富士ゼロックス社で開発されたソフトウエアのテスト方法。ヘイスト法と読む。
《参照》 デバッグ
《Description》 Software testing method developed by Fuji Xerox.
《cf.》 debug
I |
IDDOV (あいでぃーでぃーおーぶい:IDDOV)
◆関連用語 【IDDOV】 品質工学関連用語:2021 No.7より
《英語》 IDDOV
《説明》 シックスシグマのDFSSでの改善ステップの一つ。I:プロジェクトの選択と登録。D:要求の整理、目標設定 D: 設計概念の創作と選択。O: ロバストネス最適化、許容差の最適化。V: バリデーションと立ち上げ
《参照》 DFSS、シックスシグマ
《Description》 The phases of Six Sigma DFSS process. [abbrev.] Identify Project , Define Requirement , Develop Concept, Optimize Design, Verify and Launch.
《cf.》 DFSS,Six Sigma
L |
LD50 (えるでぃーごじゅう:lethal dose 50)
◆関連用語 【LD50】 品質工学関連用語:2021 No.8より
《英語》 lethal dose 50
《説明》 半数致死量。製品の50%が機能を失い使えなくなる点。LD50とは,薬剤の副作用からきている用語で,副作用で死ぬ人と生きている入が半々の量をいう.半分の人がクレーム(潜在,顕在〉をつける点である.
《参照》 機能限界値
《Description》 Dosage of poison where 50% of population lose life. This concept is applied to health of product function. LD-50 is the point of characteristics where 50% of the products lose their functionality and become unusable. This is the point that half of the users make complaints.
《cf.》 functional limit
LTB (えるてぃーびー:LTB)
◆関連用語 【LTB】 品質工学関連用語:2021 No.9より
《英語》 LTB
《説明》 [略語] 望大特性
《参照》 望大特性
《Description》 [abbrev.] larger-the-better.
《cf.》 larger-the-better response (LTB)
M |
MSE (えむえすいー:MSE)
◆関連用語 【MSE】 品質工学関連用語:2021 No.144より
《英語》 MSE
《説明》 [略語] 平均二乗誤差
《参照》
《Description》 [abbrev.] mean square error
《cf.》
MSD (えむえすでぃー:MSD)
◆関連用語 【MSD】 品質工学関連用語:2021 No.11より
《英語》 MSD
《説明》 [略語] 平均2乗誤差
《参照》 誤圧
《Description》 [abbrev.] mean-squared deviation
《cf.》 mean-squared deviation
MTA法 (えむてぃーえーほう:MTA method)
★MTS用語 【MTA法】 QES S1002:2007 品質工学用語(MTシステム) 1003 より
《分類》 一般
《英語》 MTA method
《定義》 マハラノビスの距離と SN 比を用いた評価尺度の構成及び評価の体系で,分散 ・ 共分散行列の余因子行列を利用する方法.
◆関連用語 【MTA法】 品質工学関連用語:2021 No.12より
《英語》 MTA method
《説明》 マハラノビスの距離とSN比を用いた評価尺度の構成及び評価の体系で,分散・共分散行列の余因子行列を利用する方法。[略語] マハラノビス・タグチ・アジョイント法。
《参照》 マハラノビス・タグチ法
《Description》 A method of evaluation scale construction with Mahalanobis distance and SN ratio using the adjoint matrix of the variance/covariance matrix. [abbrev.] Mahalanobis-Taguchi Adjoint Method
《cf.》 MT method
→マハラノビス・タグチ法、 MT法、 MTシステム、 [MT法用語]
[←先頭へ]MTS (えむてぃーえす:MTS)
★基本用語 【MTS】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 5008 より
《分類》 設計の方法
《英語》 MTS
《定義》 【MTシステム】の項を参照 (編注)
★MTS用語 【MTS】 QES S1002:2007 品質工学用語(MTシステム) 1001 より
《分類》 一般
《英語》 MTS
《定義》 【MTシステム】の項を参照 (編注)
◆関連用語 【MTS】 品質工学関連用語:2021 No.14より
《英語》 MTS
《説明》 [略語] マハラノビス・タグチ・システム
《参照》
《Description》 [abbrev.] Mahalanobis-Taguchi system
《cf.》
→MTシステム、 マハラノビス・タグチ・システム、 [MT法用語]
[←先頭へ]MTGS法 (えむてぃーじーえすほう:MTGS)
◆関連用語 【MTGS法】 品質工学関連用語:2021 No.13より
《英語》 MTGS
《説明》 [略語] マハラノビス・タグチ・グラム・シュミット法
《参照》
《Description》 [abbrev.] Mahalanobis-Gram-Schmidt process
《cf.》
→マハラノビス・タグチ・グラム・シュミット法、 MT法、 [MT法用語]、 TS法
[←先頭へ]MTシステム (えむてぃーしすてむ:MT System)
★基本用語 【MTシステム】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 5008 より
《分類》 設計の方法
《英語》 MT System
《定義》 多次元(多項目)の測定値を総合して1つの尺度を作成する総合計測法。項目診断や情報圧縮・特徴抽出などの派生技術を含む。
《備考》 パターン認識・推定・予測などに広く応用される。
★MTS用語 【MTシステム】 QES S1002:2007 品質工学用語(MTシステム) 1001 より
《分類》 一般
《英語》 Mahalanobis Taguchi system
《定義》 多次元(多項目)の測定値を総合して 1 つの尺度を作成する総合計測法.項目診断や情報圧縮・特徴抽出などの派生技術を含む.
《備考》 パターン認識・推定・予測・分類・診断などに広く応用される.
MTBF (えむてぃーびーえふ:MTBF)
◆関連用語 【MTBF】 品質工学関連用語:2021 No.143より
《英語》 MTBF
《説明》 [略語] 平均故障間隔
《参照》
《Description》 [abbrev.] Mean Time Between Failure(s)
《cf.》
MT法 (えむてぃーほう:MT method)
★MTS用語 【MT法】 QES S1002:2007 品質工学用語(MTシステム) 1002 より
《分類》 一般
《英語》 MT method
《定義》 マハラノビスの距離と SN 比を用いた評価尺度の構成及び評価の体系で,相関行列の逆行列を利用する方法.
◆関連用語 【MT法】 品質工学関連用語:2021 No.15より
《英語》 MT method
《説明》 [略語] マハラノビス・タグチ法
《参照》 マハラノビス・タグチ法
《Description》 [abbrev.] Mahalanobis-Taguchi method
《cf.》 MT method
→マハラノビス・タグチ法、 MTシステム、 MTA法、 MTGS法、 TS法、 T法、 RT法、 誤圧、 [MT法用語]、 品質工学
[←先頭へ]MBD (えむびーでぃー:model based development)
◆関連用語 【MBD】 品質工学関連用語:2021 No.10より
《英語》 model based development
《説明》 基本機能をモデル化し、それらを実行可能なシステムとして用いることで、製品の品質向上と開発効率向上を目指した開発手法。
《参照》
《Description》 A development method that aims to improve product quality and development efficiency by modeling basic functions and using them as an executable system.
《cf.》
N |
NOA (えぬおーえー:NOA)
◆関連用語 【NOA】 品質工学関連用語:2021 No.16より
《英語》 near-orthogonal array
《説明》 [略語] 近直交表
《参照》 直交表、近直交表
《Description》 [abbrev.] near-orthogonal array
《cf.》 orthogonal array,near-orthogonal array
NTB (えぬてぃーびー:NTB)
◆関連用語 【NTB】 品質工学関連用語:2021 No.17より
《英語》 NTB
《説明》 [略語] 望目特性
《参照》 望目特性
《Description》 [abbrev.] nominal-the-best.
《cf.》 nominal-the-best response(NTB)
O |
OA (おーえー:OA)
◆関連用語 【OA】 品質工学関連用語:2021 No.18より
《英語》 OA
《説明》 [略語] 直交表
《参照》 直交表
《Description》 [abbrev.] orthogonal array
《cf.》 orthogonal array
→直交表
[←先頭へ]OW (おーだぶりゅ:OW)
◆関連用語 【OW】 品質工学関連用語:2021 No.19より
《英語》 OW
《説明》 [略語] 機能窓法
《参照》 機能窓法
《Description》 [abbrev.] operating window
《cf.》 operating window method
→機能窓法
[←先頭へ]Q |
QFD (きゅうえふでぃー:QFD)
◆関連用語 【QFD】 品質工学関連用語:2021 No.20より
《英語》 QFD
《説明》 [略語] 品質機能展開
《参照》
《Description》 [abbrev.] quality function deployment
《cf.》
QLF (きゅうえるえふ:QLF)
◆関連用語 【QLF】 品質工学関連用語:2021 No.21より
《英語》 QLF
《説明》 [略語] 損失関数
《参照》
《Description》 [abbrev.] quality loss function
《cf.》
→損失関数
[←先頭へ]R |
RT法 (あーるーてぃーほう:RT method)
◆関連用語 【RT法】 品質工学関連用語:2021 No.23より
《英語》 RT method
《説明》 SN比の利用による多次元情報の圧縮後,測定値を総合する方法.T(3)法とも呼ばれる。
《参照》 T(3)法
《Description》 A method of integrating measured values after compressing multidimensional information by using the SN ratio. Also called the T(3) method.
《cf.》 T(3) method
RSM (あーるえすえむ:RSM)
◆関連用語 【RSM】 品質工学関連用語:2021 No.22より
《英語》 RSM
《説明》 [略語] 応答局面法
《参照》 応答局面法
《Description》 [abbrev.] response surface methodology
《cf.》 response surface methodology
S |
SN比 (えすえぬひ:signal-to-noise ratio)
★基本用語 【SN比】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 2007 より
《分類》 機能と機能性
《英語》 signal-to-noise ratio, S/N ratio
《定義》 特性値の変動のうち、信号の効果の大きさと、望ましくない要因の効果の大きさとの比。
《備考》 1. 普通はデシベル(db)値で表す。デシベル変換する前の値を真数という。2. SN比の真数の逆数は損失に比例する。3. 信号の効果は、理想関数通りに出力を変化させることができる有用な成分であり、例えば比例項がある。4. 望ましくない要因の効果は、出力が意図せずに変化する成分であり、例えば、ノイズの効果や、信号の効果が理想関数からばらつく効果がある。
《参考》 1. JIS C5601電子通信用語では「希望信号電力と、これに混入している雑音電力との比」と定義されている。 2. JIS Z8103計測用語では、「信号パワーの雑音パワーに対する比。普通はデシベルで表す。」と定義されている。 3. JIS Z8403製品の品質特性−規格値の決め方通則では、「動特性において,信号のパワーの雑音のパワーに対する比.ここでは,信号パワーを信号因子の効果の大きさ又は雑音のパワーを誤差因子の効果の大きさとする.静特性の場合にも,便宜的に平均値の効果又は雑音のパワーを用いてSN比を求めることができる.」と定義されている。
◆関連用語 【SN比】 品質工学関連用語:2021 No.24より
《英語》 signal-to-noise (SN) ratio
《説明》 特性値の変動のうち,信号の効果の大きさと,望ましくない要因の効果の大きさとの比.
《参照》 エネルギー比型SN比
《Description》 The ratio of the effect of the signal to the undesired factor's effect in the variation of the response.
《cf.》 SN ratio energy type
→エネルギー比型SN比、 アナログの標準SN比、 デジタルの標準SN比、 標準SN比、 分割型SN比、 望小SN比、 望大SN比、 [パラメータ設計用語]、 [SN比用語]
[←先頭へ]STB (えすてぃーびー:STB)
◆関連用語 【STB】 品質工学関連用語:2021 No.25より
《英語》 STB
《説明》 [略語] 望小特性
《参照》 望小特性
《Description》 [abbrev.] smaller-the-better.
《cf.》 smaller-the-better response
T |
T(1)法 (てぃー(1)ほう:T(1) method)
◆関連用語 【T(1)法】 品質工学関連用語:2021 No.26より
《英語》 T(1) method
《説明》 両側 T法とも呼ばれる。単位空間が中央にある場合で,測定項目別に SN比で重みを求め,測定値を総合する方法.
《参照》 両側T法
《Description》 Also called the two-sided T method. A method in which the unit space is in the center and weights are calculated by the SN ratio for each measurement item, and the measured values are integrated. It allows to have more variables than number of sample.
《cf.》 two-sided T method
T(2)法 (てぃー(2)ほう:T(2) method)
◆関連用語 【T(2)法】 品質工学関連用語:2021 No.27より
《英語》 T(2) method
《説明》 片側 T法とも呼ばれる。単位空間が端にある場合で,測定項目別にSN比で重みを求め,測定値を総合する方法.
《参照》
《Description》 Also called the one-sided T method. When the unit space is at the end, the weight is calculated by the SN ratio for each measurement item, and the measured values are integrated. It allows to have more variables than number of samples
《cf.》
T(3)法 (てぃー(3)ほう:T(3) method)
◆関連用語 【T(3)法】 品質工学関連用語:2021 No.28より
《英語》 T(3) method
《説明》 [同義] RT法
《参照》 RT法
《Description》 [synonim] RT method.
《cf.》 RT method
TS法 (てぃーえすほう:TS method)
★MTS用語 【TS法】 QES S1002:2007 品質工学用語(MTシステム) 1004 より
《分類》 一般
《英語》 TS method
《定義》 シュミットの直交展開と SN 比を用いた評価尺度の構成及び評価の体系.
《備考》 推定値に±の符号を付けることができる.
◆関連用語 【TS法】 品質工学関連用語:2021 No.30より
《英語》 TS method
《説明》 タグチ・シュミット法。シュミットの直交展開と SN比を用いた評価尺度の構成及び評価の方法。
《参照》 マハラノビス・タグチ法
《Description》 A method of evaluation scale construction using Gram?Schmidt process and SN ratio.
《cf.》 MT method
→マハラノビス・タグチ法、 MT法、 マハラノビス・タグチ・グラム・シュミット法、 MTGS法、 [MT法用語]
[←先頭へ]T法 (てぃーほう:T method)
★MTS用語 【T法】 QES S1002:2007 品質工学用語(MTシステム) 1005 より
《分類》 一般
《英語》 T method
《定義》 SN 比を用いた評価尺度の構成および評価の体系で,以下の 3 つの方法からなる.
・ T 法 (1)(両側 T 法):単位空間が中央にある場合で,測定項目別に SN 比で重みを求め,測定値を総合する方法.《備考》 推定値に±の符号を付けることができる.
・ T 法 (2)(片側 T 法):単位空間が端にある場合で,測定項目別にSN 比で重みを求め,測定値を総合する方法.
・ T 法 (3)(RT 法):SN 比の利用による多次元情報の圧縮後,測定値を総合する方法.
◆関連用語 【T法】 品質工学関連用語:2021 No.31より
《英語》 T method
《説明》 SN 比を用いた予測や判別分析の手法群。目的応じて3 つの方法がある。
《参照》 T(1)法、T(2)法、T(3)法、RT法
《Description》 A group of methods for prediction and discriminant analysis using the SN ratio. There are three methods depending on the purpose.
《cf.》 T(1) method,T(2) method,T(3) method,RT method
→T(1)法、 T(2)法、 T(3)法、 RT法、 MT法、 [MT法用語]、 片側T法
[←先頭へ]TRIZ (トゥリーズ:TRIZ)
◆関連用語 【TRIZ】 品質工学関連用語:2021 No.29より
《英語》 TRIZ
《説明》 ゲンリッヒ・アルツシューラーが、膨大な特許の統計的分析に基づき理論体系化した問題解決技法。
《参照》
《Description》 A problem-solving technique systematized by Genrich Altshuller based on a huge statistical analysis of patents.
《cf.》
V |
VOC (ぶいおーしー:VOC)
◆関連用語 【VOC】 品質工学関連用語:2021 No.32より
《英語》 VOC
《説明》 顧客の声。顧客からの顕在的または潜在的な要求や評価。
《参照》
《Description》 Customer voice. VOC's are wants and needs determined from raw data of VOC. The priority of requirements and strategic targets are identified based on VOC.
《cf.》
VPD (ぶいぴーでぃー:VPD)
◆関連用語 【VPD】 品質工学関連用語:2021 No.33より
《英語》 VPD
《説明》 [略語] バーチャルパラメータ設計
《参照》 バーチャルパラメータ設計
《Description》 [abbrev.] virtual parameter design
《cf.》 virtual parameter design
あ |
アナログの標準SN比 (あなろぐのひょうじゅんえすえぬひ:standard SN ratio for continuous data)
◆関連用語 【アナログの標準SN比】 品質工学関連用語:2021 No.34より
《英語》 standard SN ratio for continuous data
《説明》 計量値型データでの場合。標準使用条件に校正されたノイズの効果を表す SN比.
《参照》 SN比
《Description》 For a continuous variable response data. SN ratio is computed by having the response from standard operating conditions as input signal.
《cf.》 signal-to-noise (SN) ratio
誤り率の標準化 (あやまりりつのひょうじゅんか:standard rate of mistake)
◆関連用語 【誤り率の標準化】 品質工学関連用語:2021 No.35より
《英語》 standard rate of mistake
《説明》 第1種と第2種の誤り率を等しくなるように調整したときの誤り率
《参照》
《Description》 The rate of mistakes, type I and type ll mistakes are adjusted such that they are equal.
《cf.》
安全係数 (あんぜんけいすう:safety factor)
★基本用語 【安全係数】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 4004 より
《分類》 経済性評価
《英語》 safety factor
《定義》 損失関数に基づく安全係数。工程で許容差を超えて不良品とされたときの損失A,使用段階において機能限界値でトラブルを起こしたときの損失A。から,次式で定義された係数。
φ=√A。/A
《備考》 安全係数は、工程での許容差を決めるときに用いられる。
《参考》 JIS Z 8115 信頼性用語では,「材料,製品の特性のばらつき,荷重(負荷)推定及び応力解析の不確かさに備えて,運用中に期待される最大荷重(負荷)に対して,過去の経験を基にして設計時に余裕をとるための荷重(負荷)倍数」と定義されている。
◆関連用語 【安全係数】 品質工学関連用語:2021 No.36より
《英語》 safety factor
《説明》 許容差を決めるための指標。機能限界での社会損失A0と、規格値での処置費用A、の比から求める。
《参照》
《Description》 An index for determining the tolerance. Calculated from the ratio of quality loss at the functional limit(LD-50) to the scrap and rework cost.
《cf.》
最適校正周期 (いてきこうせいしゅうき:optimum calibration cycle)
◆関連用語 【最適校正周期】 品質工学関連用語:2021 No.74より
《英語》 optimum calibration cycle
《説明》 校正コストと測定誤差による損失の総和の最小で求められた校正間隔。
《参照》 校正周期
《Description》 Calibration interval to minimize the sum of calibration costs and losses due to measurement errors.
《cf.》 calibration cycle
陰故障 (いんこしょう:implicit failure)
◆関連用語 【陰故障】 品質工学関連用語:2021 No.37より
《英語》 implicit failure
《説明》 調べないとわからない故障。工程は停止せずに稼働しているため、不適合品を見つけるには、製品を調べなければならない故障のタイプ。
《参照》 陽故障、潜在陽故障
《Description》 Invisible failure. As production process runs, this is a type of failure which can not be detected unless the end product is inspected.
《cf.》 explicit failure
内側のわりつけ (うちがわのわりつけ:inner array)
★基本用語 【内側のわりつけ】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 6008 より
《分類》 実験の方法
《英語》 inner array
《定義》 SN比を比較するために、制御因子と標示因子をわりつけたもの。
◆関連用語 【内側のわりつけ】 品質工学関連用語:2021 No.38より
《英語》 inner array assignment
《説明》 直交表の各列に因子を配置すること。通常単に、割り付ける、と表現される。
《参照》 外側のわりつけ
《Description》 Assignment of control factors to an orthogonal array. It is usually called simply control factor assignment.
《cf.》 outer array assignment
エネルギー比型SN比 (えねるぎーひがたえすえぬひ:SN ratio energy type)
◆関連用語 【エネルギー比型SN比】 品質工学関連用語:2021 No.39より
《英語》 SN ratio energy type
《説明》 データの平方和を技術の目的に応じて、有効成分と有害成分に分解し、その変動の比を計算したもの。
《参照》 SN比
《Description》 The sum of squares of data is decomposed into beneficial and harmful components according to the purpose of the technology, then the ratio of the sum of squares is calculated as Signal-to-Noise Ratio.
《cf.》 signal-to-noise (SN) ratio
応答局面法 (おうとうきょくめんほう:response surface methodology)
◆関連用語 【応答局面法】 品質工学関連用語:2021 No.40より
《英語》 response surface methodology
《説明》 いわゆる山登り法(品質工学便覧)目的変数への複数の制御因子の影響を、直交表などを用いて、少ないデータから連続的な表面として近似させたもの。
《参照》
《Description》 The effect of multiple control factors on the objective variable is approximated as a continuous surface from a small amount of data using an orthogonal array.
《cf.》
オフライン品質工学 (おふらいんひんしつこうがく:off-line quality engineering)
★基本用語 【オフライン品質工学】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 1008 より
《分類》 一般
《英語》 off-line quality engineering
《定義》 システムの設計を対象とした品質工学。
《備考》 システムの設計には、例えば、研究・開発、製品設計、工程設計などがあり、システムの構成、設計定数及び許容差などが決定される。
◆関連用語 【オフライン品質工学】 品質工学関連用語:2021 No.41より
《英語》 off-line quality engineering
《説明》 システムの設計を対象とした品質工学.オンライン品質工学が取り扱わないそれ以前の段階で執り行う品質工学。源流における技術研究、上流における製品技術の設計、生産技術の設計などの活動を指す。
《参照》 オンライン品質工学
《Description》 Quality engineering for system design
《cf.》 on-line quality engineering
オメガ変換 (おめがへんかん:omega transformation)
◆関連用語 【オメガ変換】 品質工学関連用語:2021 No.42より
《英語》 omega transformation
《説明》 効率や収率のように特性値が0から1の間しかとらない場合、その加法性を得るために行う対数(常用対数)を用いた変換。自然対数の場合はロジット変換という。
《参照》
《Description》 When the characteristic value is only between 0 and 1 such as efficiency and yield, a logarithmic transformation is done such that 0 to 1becomes -∞ to +∞.This is done to enhance the additivity of factorial effects.
《cf.》
オンライン品質工学 (おんらいんひんしつこがく:on-line quality engineering)
★基本用語 【オンライン品質工学】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 1007 より
《分類》 一般
《英語》 on-line quality engineering
《定義》 システムの運用を対象とした品質工学。
《備考》 システムの運用には、例えば、生産システムの要素として、工程や製品の管理・保守、メンテナンス、アフターサービス、計測器の管理などがある。
◆関連用語 【オンライン品質工学】 品質工学関連用語:2021 No.43より
《英語》 on-line quality engineering
《説明》 システムの運用を対象とした品質工学。損失関数(コスト)を用いてシステム運用のトータルコストの最小化を目的とする。
《参照》 オフライン品質工学
《Description》 Quality engineering for system operation
《cf.》 off-line quality engineering
→品質工学、 オフライン品質工学、 [オンライン品質工学用語]
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確認実験 (かくにんじっけん:confirmation experiment)
★基本用語 【確認実験】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 6016 より
《分類》 実験の方法
《英語》 confirmation run
《定義》 直交表を用いた実験において、水準の組合せに対する推定値の再現性を確認するために行われる実験。
《備考》 1. 再現性があるということは、推定値と確認実験の結果の値とが一致することであり、要因効果の交互作用は小さいと判断することができる。2. SN比の実験においては、推定した組合せ(最適条件の場合が多い)とベンチマークの二通りの実験が行われ、そのSN比の差、すなわち利得で直交表実験の再現性が確認される。
◆関連用語 【確認実験】 品質工学関連用語:2021 No.44より
《英語》 confirmation experiment
《説明》 要因効果の加法性を基にして求めた特性値の推定値および推定利得の再現性を確認するために行う実験。
《参照》 再現性
《Description》 In general, a confirmation run is to run the baseline design and the optimum design determined by preceded parameter design. The result of confirmation is compared to the predictions which is made assuming the additivity of factorial effects. When it confirms, the technical information produced by parameter design can be trusted.
《cf.》 reproducibility
→要因効果、 加法性、 再現性、 [パラメータ設計用語]
[←先頭へ]片側T法 (かたがわてぃーほう:one-sided T method)
◆関連用語 【片側T法】 品質工学関連用語:2021 No.45より
《英語》 one-sided T method
《説明》 [同義] T(2)法
《参照》 T(2)法
《Description》 [synonim] T(2) method.
《cf.》 T(2) method
加法性 (かほうせい:additivity of factorial effects)
★基本用語 【加法性】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 6013 より
《分類》 実験の方法
《英語》 additivity of factorial effects
《定義》 要因効果に和の関係があること。
◆関連用語 【加法性】 品質工学関連用語:2021 No.46より
《英語》 additivity
《説明》 要因効果に和の関係があること.
《参照》
《Description》 Factorial effects are independently additive. Good + Good + Good = Excellent. Additivity is poor when interactions between factors are strong.
《cf.》
→要因効果
[←先頭へ]下流品質 (かりゅうひんしつ:downstream quality)
◆関連用語 【下流品質】 品質工学関連用語:2021 No.47より
《英語》 downstream quality
《説明》 技術品質に関して、消費者にわかる市場の品質で、自動車のエンジンなら燃費、騒音、振動、故障、公害など。
《参照》 上流品質、中流品質、源流品質
《Description》 Quality that customers experience in market. For an automobile engine, downstream quality include: Fuel Economy, Audible Noise, Vibration, Emission, Engine Failure, etc.
《cf.》 upstream quality,midstream quality,most upstream quality
頑健性 (がんけんせい:robustness(2))
★基本用語 【頑健性】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 2010 より
《分類》 機能と機能性
《英語》 robustness (2)
《定義》 【ロバストネス】の項を参照 (編注)
感度 (かんど:sensitivity)
★基本用語 【感度】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 2009 より
《分類》 機能と機能性
《英語》 sensitivity
《定義》 1) 機能を表す関数において、入力の単位量の変化が与える出力の変化量。ゼロ点比例式y=βMにおいては、βの値。2) β2の推定値をデシベル変換したもの。
《参考》 JIS Z 8103計測用語では、「ある計測器が測定量の変化に感じる度合い。すなわち、ある測定量において、指示量の変化の測定量の変化に対する比」と定義されている。
◆関連用語 【感度】 品質工学関連用語:2021 No.48より
《英語》 sensitivity
《説明》 入力に対する出力の大きさ。入出力の比例定数で表す。静特性の場合は平均値。
《参照》 SN比
《Description》 The magnitude of the output per input shown by the slope of the input/output relationship.
《cf.》 signal-to-noise (SN) ratio
カンファレンス行列 (かんふぁれんすぎょうれつ:Conference Matrix)
◆関連用語 【カンファレンス行列】 品質工学関連用語:2021 No.49より
《英語》 Conference Matrix
《説明》 各列の水準数が等しくないが、全ての列間の内積はゼロとなる配列。
《参照》 直交表
《Description》 An array in which the number of levels in each column is not equal, and inner product between all columns is zero,
《cf.》 orthogonal array
技術品質 (ぎじゅつひんしつ:engineered quality)
★基本用語 【技術品質】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 1001 より
《分類》 一般
《英語》 engineered quality
《定義》 【品質】の項を参照 (編注)
◆関連用語 【技術品質】 品質工学関連用語:2021 No.50より
《英語》 engineered quality
《説明》 消費者が望まないもの。故障などの機能のばらつき、使用コスト、公害をいう。(商品品質の目標値からのずれ)
《参照》 商品品質
《Description》 Problems customer does not want. Poor product quality such as failures, poor performance, poor reliability and pollution.(Deviation from target specified by product quality)
《cf.》 product quality
→品質、 商品品質、 源流品質、 上流品質、 品質を改善したいなら品質を計測するな
[←先頭へ]機能 (きのう:function)
★基本用語 【機能】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 1003 より
《分類》 一般
《英語》 function
《定義》 システムのもつ働き。
《備考》 機能を、入力と出力の関数関係で表現する。
◆関連用語 【機能】 品質工学関連用語:2021 No.51より
《英語》 function
《説明》 システムのもつ働き。システムの入出力の関係。
《参照》
《Description》 Purpose of the system.
《cf.》
機能限界値 (きのうげんかいち:functional limit)
★基本用語 【機能限界値】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 4005 より
《分類》 経済性評価
《英語》 functional limit
《定義》 製品が機能しなくなる、特性の限界の値。
《備考》 品質工学では、LD50のポイントで求める。
◆関連用語 【機能限界値】 品質工学関連用語:2021 No.52より
《英語》 functional limit
《説明》 製品が機能しなくなる限界の特性値.LD50を用いることもある。
《参照》 LD50
《Description》 The response at which the product will lose the function. LD50 may be used
《cf.》 LD50
機能性 (きのうせい:functionality)
★基本用語 【機能性】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 1004 より
《分類》 一般
《英語》 functionality, performability
《定義》 機能のばらつきの程度。
《備考》 1. 機能性は理想機能への近さを表しており、標準使用条件での理想機能からのずれとノイズによる機能のばらつきの要素がある。
2. システムの性能は機能性で評価される。機能性はSN比で定量的に表現される。
◆関連用語 【機能性】 品質工学関連用語:2021 No.53より
《英語》 function’s robustness
《説明》 機能の安定性。
《参照》 機能
《Description》 Functional stability. Robustness.
《cf.》 function
機能窓法 (きのうまどほう:operating window method)
★基本用語 【機能窓法】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 5007 より
《分類》 設計の方法
《英語》 operating window method
《定義》 システムが正しく機能するかどうかを調べるときに、一つの設計定数の範囲を基準に調べる方法。
《備考》 1. 設計定数において、システムが正しく機能する範囲を機能窓という。例えば、システムが機能し始めるしきい値aと機能しなくなるしきい値bから、機能窓はその差a-bで求められる。
2. ノイズを取り上げることができないときに用いられる。
3. 化学反応速度論など動特性に適用した機能窓法を、動的機能窓法という。
◆関連用語 【機能窓法】 品質工学関連用語:2021 No.54より
《英語》 operating window method
《説明》 製品やシステムが正常に機能する制御因子や信号の範囲を機能窓と呼び、機能窓を拡大する方向にシステム全体を最適化する手法を機能窓法という。
《参照》
《Description》 Given a control factor, the operating window is the range where system functions as intended. It is determined by estimating two thresholds, one is threshold where function fails due to not enough energy and the other is where function fails dues to too much energy. The wider the window, the more robust the design is.
《cf.》
基本機能 (きほんきのう:generic function)
★基本用語 【基本機能】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 2002 より
《分類》 機能と機能性
《英語》 generic function, basic function
《定義》 システムの目的機能を実現するための、技術的手段となる働き。
《例》 システムの開発において技術者が利用しようと考えた、物理・化学的な法則、エネルギーの入出力関係など。
◆関連用語 【基本機能】 品質工学関連用語:2021 No.55より
《英語》 generic function
《説明》 目的機能の達成に用いる技術の基本原理
《参照》 目的機能
《Description》 The relationship between input and output response of system function based on physics.
《cf.》 objective function
許容差設計 (きょようさせっけい:tolerance design)
★基本用語 【許容差設計】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 5003 より
《分類》 設計の方法
《英語》 tolerance design
《定義》 設計において、システムのパラメータの許容差を決定する方法。
《例》 ブリッジ法による電気抵抗測定器の開発において、その構成要素である抵抗など各部のパラメータの許容差を決定するための方法である。
《備考》 1. 許容差は、品質とコストのバランスから決定する。
2. 許容差設計はパラメータ設計の後に行う。
◆関連用語 【許容差設計】 品質工学関連用語:2021 No.56より
《英語》 tolerance design
《説明》 パラメータ設計後に、各設計要素の公差(許容差)を決める作業。品質とコストのバランスで判断する。
《参照》
《Description》 Tolerance Design is to determine the tolerances/grades after parameter design. Judgements are made based on reduction in quality loss and cost of upgrading.
《cf.》
→品質工学
[←先頭へ]寄与率 (きよりつ:percent contribution)
★基本用語 【寄与率】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 7004 より
《分類》 解析
《英語》 percent contribution
《定義》 分散分析において、要因効果の割合を全変動に対する百分率として表した量。
◆関連用語 【寄与率】 品質工学関連用語:2021 No.57より
《英語》 percent contribution
《説明》 2乗和の分解における全変動に対する各構成要素の変動の割合
《参照》 二乗和の分解
《Description》 The pure sum of squares divided by the total sum of squares to express the impact of a factorial effect. Percent contribution becomes useful formulate-factor Tolerance Design.
《cf.》 decomposition of total sum of squares
禁則 (きんそく:prohibition)
◆関連用語 【禁則】 品質工学関連用語:2021 No.58より
《英語》 prohibition
《説明》 ソフトウェアテストで、システムの仕様や論理上で実現し得ない因子水準の組合せ。
《参照》 禁則処理
《Description》 In software testing, a test scenario or a combination of factor levels that is infeasible.
《cf.》 prohibition processing
禁則処理 (きんそくしょり:prohibition processing)
◆関連用語 【禁則処理】 品質工学関連用語:2021 No.59より
《英語》 prohibition processing
《説明》 禁則となる組み合わせ条件に対し、テスト効率からその条件のテスト数を減らしたり、無くしたりすること。
《参照》 禁則
《Description》 For the test efficiency, reduce or eliminate the number of tests for the infeasible combination conditions.
《cf.》 prohibition
近直交表 (きんちょっこうひょう:near-orthogonal array(2))
◆関連用語 【近直交表】 品質工学関連用語:2021 No.60より
《英語》 near-orthogonal array
《説明》 自由度の不足はないが、各列間が完全に直交していない直交表
《参照》 直交表
《Description》 An orthogonal array with no lack of degrees of freedom, but with incomplete orthogonality.
《cf.》 orthogonal array
源流品質 (げんりゅうひんしつ:most upstream quality)
◆関連用語 【源流品質】 品質工学関連用語:2021 No.61より
《英語》 most upstream quality
《説明》 基本機能で、技術のロバスト性をしめす。
《参照》 上流品質、中流品質、下流品質
《Description》 Robustness of the basic function. It is used to assess the robustness of technology.
《cf.》 upstream quality,midstream quality,downstream quality
誤圧 (ごあつ:mean-squared deviation)
◆関連用語 【誤圧】 品質工学関連用語:2021 No.62より
《英語》 mean-squared deviation
《説明》 平均2乗誤差
《参照》 誤圧距離
《Description》 mean-squared deviation
《cf.》 Standardized distance
誤圧距離 (ごあつきょり:Standardized distance)
◆関連用語 【誤圧距離】 品質工学関連用語:2021 No.63より
《英語》 Standardized distance
《説明》 標準偏差(誤圧)を平均値で基準化した判別分析に用いる距離。
《参照》 誤圧
《Description》 Distance used for discriminant analysis with standard deviation normalized by mean
《cf.》 mean-squared deviation
交互作用 (こうごさよう:interaction)
★基本用語 【交互作用】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 6015 より
《分類》 実験の方法
《英語》 interaction
《定義》 一つの因子の効果が、他の因子の水準によって変わる効果。
《備考》 交互作用が大きいとき、要因効果の加法性が成立せず、主効果は現実的にあまり意味を持たなくなる。
《参考》 JISZ8101-3統計−用語と記号−第3部:実験計画法では、「応答変数に対する一つの因子の影響が、ほかのいくつかの因子に依存している程度を表す効果。」と定義されている。
◆関連用語 【交互作用】 品質工学関連用語:2021 No.64より
《英語》 interaction
《説明》 一つの因子の効果が,他の因子の水準によって変わる影響.
《参照》 主効果
《Description》 How a factorial effect is different depending on other factor's level.
《cf.》 main effect
交差検証 (こうさけんしょう:cross-validation)
◆関連用語 【交差検証】 品質工学関連用語:2021 No.65より
《英語》 cross-validation
《説明》 予測式の精度を調べるために、予測に用いていないデータから推定誤差を調べる方法。元のデータも含む方法や含まない方法など、多くの種類がある。
《参照》 ジャックナイフ法
《Description》 A method of evaluating the accuracy of the prediction formula by assessing the estimation error from the data not used for making the prediction model. Jack knifing can be used for the same objective.
《cf.》 jack knife resampling
校正周期 (こうせいしゅうき:calibration cycle)
◆関連用語 【校正周期】 品質工学関連用語:2021 No.66より
《英語》 calibration cycle
《説明》 時間や使用回数などで指定する校正を実施する間隔。
《参照》 最適校正周期
《Description》 Interval for performing calibration specified by time or number of uses.
《cf.》 optimum calibration cycle
校正方式 (こうせいほうしき:calibration system)
★基本用語 【校正方式】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 5004 より
《分類》 設計の方法
《英語》 calibration system
《定義》 測定システムの校正を行う際に必要な項目の体系。
《備考》 項目として、校正式、利用する標準とその水準、校正間隔と修正限界、校正作業後の処置などがある。
《参考》 校正方式の決め方は、JIS Z9090 校正方式通則において規定されている。
◆関連用語 【校正方式】 品質工学関連用語:2021 No.67より
《英語》 calibration system
《説明》 測定システムの校正を行う際に必要な項目の体系.
《参照》
《Description》 Parameters required to identify an effective calibration scheme for a measurement system.
《cf.》
項目診断 (こうもくしんだん:item diagnosis)
★MTS用語 【項目診断】 QES S1002:2007 品質工学用語(MTシステム) 1007 より
《分類》 一般
《英語》 item diagnosis
《定義》 異常原因の推定を目的とし,測定項目を 2 水準の直交表に割り付け,距離および距離の推定値などを用いて特徴を抽出し,異常の原因を特定する方法.
◆関連用語 【項目診断】 品質工学関連用語:2021 No.68より
《英語》 variable diagnosis
《説明》 単位空間から距離が離れているという結果が得られたときにどの項目が結果に影響しているのかを調べる方法。項目診断では1個1個の異常データを対象とし、生データで評価する。
《参照》 項目選択
《Description》 As MT Method is executed, when an outcome is diagnosed as abnormal, this is a method to identify variables that are responsible for this outcome to become abnormal.
《cf.》 variable selection
項目選択 (こうもくせんたく:item selection)
★MTS用語 【項目選択】 QES S1002:2007 品質工学用語(MTシステム) 1006 より
《分類》 一般
《英語》 item selection
《定義》 総合計測の精度向上を目的とし,測定項目を 2 水準の直交表に割り付け,SN 比を特性値とし,有効と考えられる項目を選択する方法.
◆関連用語 【項目選択】 品質工学関連用語:2021 No.69より
《英語》 variable selection
《説明》 総合計測の精度向上と経済性を目的とし,測定項目を 2水準の直交表に割り付け,SN 比を特性値とし,有効と考えられる項目を選択する方法.
《参照》 項目診断
《Description》 After establishing a diagnostic system using MT Method, this is to identify critical variables contributing to the discrimination power. This is done to reduce number of variables for cost purpose and to improve the discrimination power.
《cf.》 variable diagnosis
誤差因子 (ごさいんし:noise factor)
★基本用語 【誤差因子】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 6004 より
《分類》 実験の方法
《英語》 noise factor
《定義》 実験において、ノイズの効果を求めるために選ばれた因子。
◆関連用語 【誤差因子】 品質工学関連用語:2021 No.70より
《英語》 noise factor
《説明》 出力に対して影響(変化)のないことが望ましい変数。
《参照》
《Description》 A factor that can not be controlled such as environment and aging. Noise factors cause functional variability.
《cf.》
→ノイズ因子、 ノイズ、 調合誤差因子、 信号因子、 制御因子、 標示因子、 調整因子、 [パラメータ設計用語]
[←先頭へ]さ |
再現性 (さいげんせい:reproducebility)
★基本用語 【再現性】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 6017 より
《分類》 実験の方法
《英語》 reproducebility
《定義》 ある実験で得られた結果がそれ以外の場で実現される程度。
《参考》 Z8101-2 統計 - 用語と記号 - 第2部:統計的品質管理用語では、「室間再現条件による測定結果の精度.標準偏差で表した場合には(室間)再現標準偏差,分散で表した場合には(室間)再現分散という.室間再現精度を室間精度ともいう.」と定義されている。
《参考》 JISZ8103計測用語では、「測定条件を変更して行われた,同一の測定量の測定結果の間の一致の度合い.」と定義されている。
◆関連用語 【再現性】 品質工学関連用語:2021 No.71より
《英語》 reproducibility
《説明》 ある実験で得られた結果がそれ以外の場で実現される程度。
《参照》 確認実験
《Description》 The degree to which the results obtained from the experiment are realized in other places such customer usage conditions.
《cf.》 confirmation experiment
→加法性、 利得、 確認実験、 [パラメータ設計用語]
[←先頭へ]最小二乗法 (さいしょうにじょうほう:least squares method)
◆関連用語 【最小二乗法】 品質工学関連用語:2021 No.72より
《英語》 least squares method
《説明》 残差の二乗和を最小とするような係数を決定する方法、あるいはそのような方法によって近似を行うこと
《参照》
《Description》 A method of determining the coefficient that minimizes the sum of squares of the residuals, or an approximation by such a method.
《cf.》
最適検査間隔 (さいてきけんさかんかく:optimum inspection interval)
◆関連用語 【最適検査間隔】 品質工学関連用語:2021 No.73より
《英語》 optimum inspection interval
《説明》 損失(Q+C)の最小化から求めた最適な検査頻度。
《参照》 最適診断間隔
《Description》 Optimal inspection frequency obtained from the minimization of loss (Q + C).
《cf.》 optimum diagnosis interval
最適校正方法 (さいてきこうせいほうほう:optimum calibration method)
◆関連用語 【最適校正方法】 品質工学関連用語:2021 No.75より
《英語》 optimum calibration method
《説明》 校正方法をその校正周期を要求される計測誤差から定めること。
《参照》
《Description》 Determine the calibration method based on the required measurement error for the calibration cycle.
《cf.》
最適条件 (さいてきじょうけん:optimum condition)
★基本用語 【最適条件】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 6011 より
《分類》 実験の方法
《英語》 optimum condition, optimal condition
《定義》 実験空間で、最適であるとして選択した制御因子の水準を組合せた条件。
《備考》 品質工学では、実験で取り上げた水準の中で最も大きいSN比を与える水準を組合せた条件をいうことが多いが、感度、コストを加味して最適水準を選択することもある。
◆関連用語 【最適条件】 品質工学関連用語:2021 No.76より
《英語》 optimum combination
《説明》 実験空間の中で、目的に対して最適であるとして選択した制御因子の水準を組み合わせた条件
《参照》
《Description》 Combination of design parameter nominal values that is determined as the optimum.
《cf.》
→要因効果、 要因効果図、 [パラメータ設計用語]
[←先頭へ]最適診断間隔 (さいてきしんだんかんかく:optimum diagnosis interval)
◆関連用語 【最適診断間隔】 品質工学関連用語:2021 No.77より
《英語》 optimum diagnosis interval
《説明》 品物1個当たりの診断費用とその間に製作する不適合品による損失の和が最小となる診断間隔。
《参照》 最適検査間隔
《Description》 The diagnostic interval that minimizes the sum of the diagnostic cost per product and the loss due to nonconforming products.
《cf.》 optimum inspection interval
システム (しすてむ:system)
★基本用語 【システム】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 1002 より
《分類》 一般
《英語》 system
《定義》 目的を達成するために構成された要素の組合せ。
《例》 製品、部品、工程、技術、管理、情報処理、サービスなど。
◆関連用語 【システム】 品質工学関連用語:2021 No.79より
《英語》 system
《説明》 目的を達成するために構成された要素の組合せ。
《参照》
《Description》 A combination of elements constructed to achieve the purpose.
《cf.》
システム設計 (しすてむせっけい:system design)
◆関連用語 【システム設計】 品質工学関連用語:2021 No.80より
《英語》 system design
《説明》 目的機能を実現するために、対象システムの手段とその構成要素や構造を決定すること
《参照》
《Description》 To determine the means of the objective system and its components and structures in order to realize the objective function.
《cf.》
システム選択 (しすてむせんたく:system selection)
★基本用語 【システム選択】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 5001 より
《分類》 設計の方法
《英語》 system selection, concept selection
《定義》 目的の機能を実現し得るシステムの構成を選択すること。
《例》 電気抵抗測定器の開発において、ブリッジ法と電圧・電流法のどちらの原理を採用するかはシステム選択である。
《備考》 システム選択自体は知識、経験などをベースにして創造的に行うべきことであり、品質工学の中心課題ではない。しかし、基本機能の品質工学的検討を踏まえたうえで、システム選択が行われるべきとする考え方がある。システムを比較する場合、最適化をして機能性を比較しないと、評価を誤ることになる。
◆関連用語 【システム選択】 品質工学関連用語:2021 No.81より
《英語》 selection of design concept
《説明》 目的機能を保有するシステムを選ぶ作業。
《参照》 システム
《Description》 Work to select a system that has the target function.
《cf.》
シックスシグマ (しっくすしぐま:Sixsigma)
◆関連用語 【シックスシグマ】 品質工学関連用語:2021 No.82より
《英語》 Sixsigma
《説明》 モトローラ社により創始された、品質向上プロセスとツール群を含む品質向上のプログラム
《参照》 DFSS
《Description》 A quality program developed by Motorola Corporation with a detailed set of quality processes and tools.
《cf.》 design for sixsigma
実験計画 (じっけんけいかく:design of experiments)
★基本用語 【実験計画】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 6001 より
《分類》 実験の方法
《英語》 design of experiments, experimental design
《定義》 システムを評価するために効率的な実験を計画する方法。
《備考》 実験計画では、a)信号因子、誤差因子、制御因子、標示因子の選択及び水準値の決定、b)直交表などわりつけの選択、c)入出力の間の関数関係や解析方法の決定、d)実験を行うための機器の選定などの手順を決定する。
実験計画法 (じっけんけいかくほう:design of experiments)
◆関連用語 【実験計画法】 品質工学関連用語:2021 No.83より
《英語》 design of experiments
《説明》 直交表などを用いたレスポンスの解析を目的とした実験方法。主に現象解明に用いられる。
《参照》 直交表
《Description》 An experimental method aimed at analyzing the response using an orthogonal array. Used to elucidate the phenomenon.
《cf.》 orthogonal array
実験の再現性 (じっけんのさいげんせい:reproducebility(2))
★基本用語 【実験の再現性】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 6017 より
《分類》 実験の方法
《英語》 reproducebility(2)
《定義》 【再現性】の項を参照 (編注)
→再現性
[←先頭へ]社会的損失 (しゃかいてきそんしつ:loss to society)
★基本用語 【社会的損失】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 4002 より
《分類》 経済性評価
《英語》 loss to society
《定義》 システムの使用段階で発生する損失。
《例》 製品の故障に伴う修理,部品の取り替え又は買い換え等、使用中に必要となった費用、また,排気ガス等の公害問題や副作用等の弊害項目による損失。
◆関連用語 【社会的損失】 品質工学関連用語:2021 No.84より
《英語》 loss to society
《説明》 社会損失。技術品質と同義。
《参照》 技術品質
《Description》 Loss to society. Lack of engineered quality. Poor basic and performance quality.
《cf.》 engineered quality
ジャックナイフ法 (じゃっくないふほう:jack knife resampling)
◆関連用語 【ジャックナイフ法】 品質工学関連用語:2021 No.85より
《英語》 jack knife resampling
《説明》 交差検証の方法の一つ。サンプル数がnの場合、n-1のサンプルのn回の推定値を集計して求める。Tuckeyなどにより考えられた。
《参照》 交差検証
《Description》 One of the cross-validation methods. As the number of samples is n, the estimated values of (n-1)-sized sub-sample are aggregated and calculated. It was develped by Tuckey and others.
《cf.》 cross-validation
主効果 (しゅこうか:main effect)
★基本用語 【主効果】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 6014 より
《分類》 実験の方法
《英語》 main effect
《定義》 特性値に対する単一因子の影響
《参考》 JISZ8101-3統計−用語と記号−第3部:実験計画法では、「応答変数の平均に対する単一因子の影響。」と定義されている。
◆関連用語 【主効果】 品質工学関連用語:2021 No.86より
《英語》 main effect
《説明》 特性値に対する単一因子の影響。
《参照》 交互作用
《Description》 Average of factorial effect
《cf.》 interaction
純変動 (じゅんへんどう:net variation)
★基本用語 【純変動】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 7003 より
《分類》 解析
《英語》 net variation, pure sum of squares
《定義》 要因効果から目的以外の効果の影響を除いた値。
《備考》 分散分析において、分散の期待値を用いて純変動を計算する。
商品品質 (しょうひんひんしつ:customer quality)
◆関連用語 【商品品質】 品質工学関連用語:2021 No.87より
《英語》 customer quality
《説明》 消費者が望んでいるもの。機能、性能、外観をいう。(カタログ値など)
《参照》 技術品質
《Description》 Features, perforamance and styling that customer want. (ie. catalogue values)
《cf.》 engineered quality
→品質、 技術品質、 下流品質、 品質を改善したいなら品質を計測するな
[←先頭へ]上流品質 (じょうりゅうひんしつ:upstream quality)
◆関連用語 【上流品質】 品質工学関連用語:2021 No.88より
《英語》 upstream quality
《説明》 開発設計段階での品質。製品やシステムが市場でどの程度の目的機能のロバスト性を有するかを示す。
《参照》 中流品質、源流品質、下流品質
《Description》 Quality at the development and design stage. It is the function’s robustness of a product or system in the market.
《cf.》 midstream quality,most upstream quality,downstream quality
信号 (しんごう:signal)
★基本用語 【信号】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 2005 より
《分類》 機能と機能性
《英語》 signal
《定義》 システムの入出力関係において、出力を変化させるための入力変数。
《備考》 1. 信号には、出力を得るためのシステムにおいて、操作者が意図的に与える能動的信号と、入力の値を知るためのシステムにおいて、出力を変化させるための受動的信号がある。 2. システムの使用条件には信号とノイズがある。
《例》 ハンドル操作のための操作回転角は能動的信号の例であり、温度計の入力である温度は受動的信号の例である。
《参考》 JIS Z8103計測用語では、信号は「測定量を表し、測定量と関数関係のある量」と定義されており、測定器の出力に相当している。
◆関連用語 【信号】 品質工学関連用語:2021 No.89より
《英語》 signal
《説明》 1.システムの入出力関係において,出力を変化させるための入力変数。2.ソフトウェアにおけるユーザーの使用条件。
《参照》
《Description》 1) Input variable that has the intention to change the output response.
2) It carries user's intention. 3) In case of energy transformation, it is the square root of input energy. 4) In case of software, it is the users actions.
《cf.》
信号因子 (しんごういんし:signal factor)
★基本用語 【信号因子】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 6002 より
《分類》 実験の方法
《英語》 signal factor
《定義》 実験において、信号の値を変化させるために選ばれた因子。
◆関連用語 【信号因子】 品質工学関連用語:2021 No.91より
《英語》 signal factor
《説明》 出力に対する影響(変化)があってほしい変数。
《参照》
《Description》 1) Input variable that has the intention to change the output response.
2) It carries user's intention. 3) In case of energy transformation, it is the square root of input energy.
《cf.》
→機能、 動特性、 誤差因子、 制御因子、 標示因子、 調整因子、 [パラメータ設計用語]
[←先頭へ]信号データ (しんごうでーた:signal data)
★MTS用語 【信号データ】 QES S1002:2007 品質工学用語(MTシステム) 2004 より
《分類》 距離とデータ
《英語》 signal data
《定義》 1)項目選択・予測の精度などを求めるために利用する,単位空間に属さないメンバーのデータ.
2)MT システムの評価尺度作成に当たりパラメータ決定のために用いる,単位空間に属さないメンバーのデータ.
《備考》 パラメータとは,MT 法以外の方法において,データの校正に用いる特性であり,感度β及び SN 比ηなどを指す.
◆関連用語 【信号データ】 品質工学関連用語:2021 No.90より
《英語》 signal data
《説明》 単位空間に属さないデータ集団。真値が既知。
《参照》 単位空間データ
《Description》 For an MT System, signal data are those which does not belong to the normal group.
《cf.》 unit space data
制御因子 (せいぎょいんし:control factor)
★基本用語 【制御因子】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 6006 より
《分類》 実験の方法
《英語》 control factor, controlable factor
《定義》 実験において、最適な水準を選択するために選ばれた因子。
《備考》 1. ノイズの影響を最も受けにくい最適な水準の推定にはSN比が用いられ、最もSN比が大きくなる水準を選択する事が行われる。2. 制御因子は、設計者が自由に水準を決定できる設計条件から選ばれる。
《参考》 JISZ8101-3統計−用語と記号−第3部:実験計画法の中で、項目「因子、要因」の参考において、「最適の水準を選ぶ目的でとり上げる因子を制御因子という。」と記述されている。
◆関連用語 【制御因子】 品質工学関連用語:2021 No.92より
《英語》 control factor
《説明》 担当者が自由に値を決めることのできる因子
《参照》 標示因子
《Description》 A product or process parameter that engineer can select or control its nominal value.
《cf.》
→信号因子、 誤差因子、 標示因子、 調整因子、 [パラメータ設計用語]
[←先頭へ]静的機能窓 (せいてききのうまど:nondynamic operating window)
◆関連用語 【静的機能窓】 品質工学関連用語:2021 No.93より
《英語》 nondynamic operating window
《説明》 機能窓を静特性で定義したもの。
《参照》 機能窓法、動的機能窓
《Description》 An interval between the maximum and the minimum functional limits. The wider the interval, more robust the function is.
《cf.》 dynamic operating window
静特性 (せいとくせい:static response)
★基本用語 【静特性】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 3002 より
《分類》 特性値
《英語》 static response, non-dynamic response
《定義》 固定された目標値を持つ特性。
《備考》 1. 目標値からのばらつきが小さいほど良いと評価される。2. 静特性は、望小特性,望目特性,ゼロ望目特性、望大特性に分類される。3. 静特性は、動特性の解析において、便宜的に規定したものであると解釈される。
《参考》 Z8103 計測用語では、「時間的に変化しない測定量に対する,計測器の応答の特性.」と定義されている。
◆関連用語 【静特性】 品質工学関連用語:2021 No.94より
《英語》 nondynamic response
《説明》 固定された目標値を持つ特性。技術の目的により、望目特性、望小特性、望大特性、ゼロ望目特性がある。
《参照》 動特性
《Description》 A characteristic with a fixed target value.
《cf.》 dynamic response
→望目特性、 望小特性、 望大特性、 ゼロ望目特性、 動特性
[←先頭へ]精密累積法 (せいみつるいせきほう:minute accumulating analysis)
◆関連用語 【精密累積法】 品質工学関連用語:2021 No.95より
《英語》 minute accumulating analysis
《説明》 あらゆるデータは、ある変数に対して0または1で表現できる。寿命試験などで、一定間隔の経過時間での生死を1,0で寿命を記録できる。このようなデータの表現方法を精密データと呼び、この精密データに対する解析法。
《参照》 累積法
《Description》 Any data can be represented by 0 or 1 for a variable. In life tests, life and death can be recorded as 1 and 0 at each life cycle. Such a data conversion is called minute data, and accumulation analysis is applied to minute data.
《cf.》 accumulating analysis
積分特性 (せきぶんとくせい:integral characteristics)
◆関連用語 【積分特性】 品質工学関連用語:2021 No.96より
《英語》 integral characteristics
《説明》 波形や画像の特徴量として、あるレベルでデータが存在する長さを表したもの。主に微分特性と組わせて特徴量として用いられる。
《参照》 微分特性、存在量
《Description》 A characteristic of waveforms or graphics. It is the length of intervals between data at each Hight and/or width. It is often used for MT System with the derivative characteristics to convert graphical data into numerical data.
《cf.》 abundance
ゼロ望目特性 (ぜろぼうもくとくせい:zero-is-best response)
★基本用語 【ゼロ望目特性】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 3004 より
《分類》 特性値
《英語》 zero-is-best response
《定義》 静特性のうち、値がゼロであることが望ましいが、正負の値をとり得る特性。
《例》 寸法において、目標値からの偏差、誤差など。
《備考》 ゼロが望ましいが正負の値をとり得る特性値は、望小特性ではなく,目標値がゼロの望目特性として取り扱われる。
◆関連用語 【ゼロ望目特性】 品質工学関連用語:2021 No.97より
《英語》 nominal-the-best response type-2
《説明》 静特性のうち,正負の値をとりゼロが望ましい特性
《参照》 SN比
《Description》 A type of static characteristics which takes positive and negative values and the target value exist. It is an interval scales as opposed to a ratio scale. This type of response has nothing to do with energy.
《cf.》 signal-to-noise (SN) ratio
→望目特性、 望小特性、 望大特性、 静特性、 [SN比用語]
[←先頭へ]線形式 (せんけいしき:linear equation)
◆関連用語 【線形式】 品質工学関連用語:2021 No.98より
《英語》 linear equation
《説明》 品質工学では、入力と出力の積和。
《参照》
《Description》 In computation of SN ratio, it is the sum of product of inputs and outputs.
《cf.》
潜在陽故障 (せんざいようこしょう:potential explicit failure)
◆関連用語 【潜在陽故障】 品質工学関連用語:2021 No.99より
《英語》 potential explicit failure
《説明》 陽故障が起こっても、安全装置を備えた工程であれば、実際の事故に至らない。しかし安全装置自体が故障しているときに陽故障が起きたら、大きなトラブルになるタイプの故障。
《参照》 陽故障、陰故障
《Description》 When a process is equipped with a safety device, an explicit failure will not lead to a serious failure. However, if the safety device has a failure, an explicit failure will lead to a serious failure.
《cf.》 explicit failure,implicit failure
→陽故障、 陰故障、 [オンライン品質工学用語]
[←先頭へ]選択勘合 (せんたくかんごう:selective coupling)
◆関連用語 【選択勘合】 品質工学関連用語:2021 No.100より
《英語》 selective coupling
《説明》 選択嵌合とも。フィードフォワード制御の1つで、部品や中間製品1個1個又はバッチごとに、その特'性値を調べ、相手部品を選んで製品が目標値になるようにすること。
《参照》 フィードフォワード制御
《Description》 It is one of the feedforward control techniques. It is to measure the characteristic values of parts/subassemblies and sort them from smallest to largest before assembly. When assembly, the mating part is measured. Based on the measurement, the best fit select part/assembly is selected from the presorted groups.
《cf.》 feedforward control
総損失 (そうそんしつ:total loss)
★基本用語 【総損失】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 4003 より
《分類》 経済性評価
《英語》 total loss
《定義》 システムの品質水準を確保するために必要となったコストと社会的損失の和。
◆関連用語 【総損失】 品質工学関連用語:2021 No.102より
《英語》 total loss
《説明》 システムの品質水準を確保するために必要となったコストと社会的損失の和.
《参照》
《Description》 The total cost required to achieve the quality level of the system and the loss to society imparted by the system.
《cf.》
速度差法 (そくどさほう:speed difference method)
◆関連用語 【速度差法】 品質工学関連用語:2021 No.103より
《英語》 speed difference method
《説明》 動的機能窓法において、傾きの差を最大にする解析法。
《参照》 機能窓法、動的機能窓
《Description》 With a dynamic operating window, the objective is to maximize the difference between the slope due to intended function/reaction and the slope due to over function/reaction.
《cf.》 nondynamic operating window
速度比法 (そくどひほう:speed ratio method)
◆関連用語 【速度比法】 品質工学関連用語:2021 No.104より
《英語》 speed ratio method
《説明》 動的機能窓法において、傾きの比を最大にする解析法。
《参照》 機能窓法、動的機能窓
《Description》 With a dynamic operating window, the objective is to maximize the ratio between the slope due to intended function/reaction and the slope due to over function/reaction.
《cf.》 nondynamic operating window
総合誤差分散 (そごうごさぶんさん:total variance due to noise)
★基本用語 【総合誤差分散】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 7007 より
《分類》 解析
《英語》 total variance due to noise
《定義》 望ましくない要因の効果をプールして求めた総合的な誤差分散。ゼロ点比例式の二乗和の分解において、誤差変動Seと比例項の差の変動SNxβをプールして求めた総合的な誤差分散VN’の値で、普通は以下の式によって求める。
VN'=(SNxβ+Se)/(fNxβ+fe)
ここで、fNxβとfeは、それぞれ、比例項の差の変動SNxβと誤差変動Seの自由度である。
◆関連用語 【総合誤差分散】 品質工学関連用語:2021 No.101より
《英語》 total error variance
《説明》 全変動の分解において、最終的に低減したい成分の変動の和(総合誤差変動)を自由度で割った値。総合誤差分散をSN比の定義式β2/σ2におけるσ2の推定値として用いる。
《参照》
《Description》 Compute the total sum of sum of squares due to all source of variation that you want to minimize. Total error/noise variance is computed by dividing the total sum by the sum of degree of freedom. The total error/noise variance is used as the denominator of SN ratio in the formula of β2/σ2.
《cf.》
外側のわりつけ (そとがわのわりつけ:outer array)
★基本用語 【外側のわりつけ】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 6009 より
《分類》 実験の方法
《英語》 outer array
《定義》 SN比を求めるために、信号因子と誤差因子をわりつけたもの。
◆関連用語 【外側のわりつけ】 品質工学関連用語:2021 No.105より
《英語》 outer array assignment
《説明》 直交表の外側に因子を配置すること
《参照》 内側のわりつけ
《Description》 Experimental layout with signal and noise factors. Outer array is a test layout to assess robustness.
《cf.》 inner array assignment
存在量 (そんざいりょう:abundance)
◆関連用語 【存在量】 品質工学関連用語:2021 No.106より
《英語》 abundance
《説明》 [同義] 積分特性
《参照》 積分特性
《Description》 [synonim] Integral characteristics
《cf.》 integral characteristics
→積分特性
[←先頭へ]損失関数 (そんしつかんすう:quality loss function)
★基本用語 【損失関数】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 4001 より
《分類》 経済性評価
《英語》 quality loss function
《定義》 システムの特性値が目標値からはずれたときに発生する社会的損失を表現する関数。
《備考》 一般に,損失関数は目標値で最小となる二次関数で近似される。
◆関連用語 【損失関数】 品質工学関連用語:2021 No.107より
《英語》 quality loss function
《説明》 システムの特性値が目標値からはずれたときに発生する社会的損失を表現する関数。単位は金額である。
《参照》
《Description》 A function that represents the social loss that occurs when the response of the system deviates from the target value. The QLF is expressed in monetary units.
《cf.》
→QLF
[←先頭へ]た |
対象データ (たいしょうでーた:object data)
★MTS用語 【対象データ】 QES S1002:2007 品質工学用語(MTシステム) 2005 より
《分類》 距離とデータ
《英語》 object data, target data
《定義》 マハラノビスの距離やその推定値を計算するための未知のデータ
殆直交表 (たいちょっこうひょう:near-orthogonal array)
◆関連用語 【殆直交表】 品質工学関連用語:2021 No.108より
《英語》 near-orthogonal array
《説明》 [同義] 近直交表
《参照》 直交表、近直交表
《Description》 [synonim] near-orthogonal array
《cf.》 orthogonal array
タイムラグ (たいむらぐ:time lag)
◆関連用語 【タイムラグ】 品質工学関連用語:2021 No.109より
《英語》 time lag
《説明》 製品検査で工程が正常でないと診断され、その工程を停止又は調節に入るまでに作られる品物の個数。
《参照》
《Description》 The number of units produced before the process is stopped or adjusted since the time of process diagnosis started.
《cf.》
タグチ・シュミット法 (たぐちしゅみっとほう:Taguchi Schmidt method)
★MTS用語 【タグチ・シュミット法】 QES S1002:2007 品質工学用語(MTシステム) 1004 より
《分類》 一般
《英語》 Taguchi Schmidt method
《定義》 【TS法】の項を参照 (編注)
タグチ法 (たぐちほう:Taguchi method (2))
★MTS用語 【タグチ法】 QES S1002:2007 品質工学用語(MTシステム) 1005 より
《分類》 一般
《英語》 Taguchi method (2)
《定義》 【T法】の項を参照 (編注)
◆関連用語 【タグチ法】 品質工学関連用語:2021 No.31より
《英語》 Taguchi method(2)
《説明》 SN 比を用いた予測や判別分析の手法群。目的応じて3 つの方法がある。
《参照》 T法
《Description》 A group of methods for prediction and discriminant analysis using the SN ratio. There are three methods depending on the purpose.
《cf.》 T method
多重相関 (たじゅうそうかん:multiple correlation)
◆関連用語 【多重相関】 品質工学関連用語:2021 No.110より
《英語》 multiple correlation
《説明》 複数の因子の相互の関連性。
《参照》
《Description》 The correlations among multiple factors.
《cf.》
単位空間 (たんいくうかん:unit space)
★MTS用語 【単位空間】 QES S1002:2007 品質工学用語(MTシステム) 2003 より
《分類》 距離とデータ
《英語》 unit space, reference space
《定義》 正常,平均など均質性の期待できる状態が有するメンバーと項目から成るマトリックスおよびそのデータで構成される空間.
《備考》 単位空間により,原点と単位量が与えられる.
単位空間データ (たんいくうかんでーた:unit space data)
★MTS用語 【単位空間データ】 QES S1002:2007 品質工学用語(MTシステム) 2003 より
《分類》 距離とデータ
《英語》 unit space data
《定義》 【単位空間】の項を参照 (編注)
◆関連用語 【単位空間データ】 品質工学関連用語:2021 No.111より
《英語》 unit space data
《説明》 MTシステムにおいて、目的に応じた距離計算の基準(単位量とゼロ点)を作るためのデータ集団。均質性を求められる。
《参照》 信号データ
《Description》 A normal group defined by specialists to construct Mahalanobis space. A normal group are samples/states that are typical and uniform. The normal space defines zero point and unit of Mahalanibis distance.
《cf.》 signal data
チューニング (ちゅーにんぐ:tuning)
★基本用語 【チューニング】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 5006 より
《分類》 設計の方法
《英語》 tuning
《定義》 入出力関係を理想関数に合わせ込むこと。
《例》 1. 理想関数が比例式の場合に、感度を目標の値に合わせ込むこと。 2. 第一段階で標準SN比を用いたときの、第二段階における標準条件での入出力関係を理想関数に合わせる調整。
《備考》 チューニングは、SN比に影響が小さいシステムのパラメータの値を選ぶことによって行うこともできる。
◆関連用語 【チューニング】 品質工学関連用語:2021 No.112より
《英語》 tuning
《説明》 信号と計測特性(出力)の関係が標準条件で理想関係からずれているとき、それを理想関係に近づける作業のこと。
《参照》
《Description》 When the relationship between the signal and the response deviates from the ideal relationship under standard conditions, it is to adjust to the ideal relationship. In general, tuning is conducted after optimizing for robustness.
《cf.》
中流品質 (ちゅうりゅうひんしつ:midstream quality)
◆関連用語 【中流品質】 品質工学関連用語:2021 No.113より
《英語》 midstream quality
《説明》 製造段階の品質で、図面に記載されたスペックや特性値のこと。
《参照》 上流品質、源流品質、下流品質
《Description》 Quality which is assessed by conformance to the specifications and requirements at the manufacturing stage.
《cf.》 upstream quality,most upstream quality,downstream quality
調合誤差因子 (ちょうごうごさいんし:compounded noise factor)
★基本用語 【調合誤差因子】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 6005 より
《分類》 実験の方法
《英語》 compounded noise factor
《定義》 選択した誤差条件の水準の組合せにおいて、システムの出力を大きくする水準の組合せと出力を小さくする水準の組合せを選び、その組合せを水準とした因子。
《備考》 実験する場合に、多くの誤差因子を取り上げるとき、実験規模を小さくするために調合を行う。
◆関連用語 【調合誤差因子】 品質工学関連用語:2021 No.114より
《英語》 compounding of noise factors
《説明》 出力が変化する方向をそろえた誤差因子の組み合わせ。一般的には、出力が大きくなる方向と小さくなる方向の2種類。
《参照》 誤差因子、ノイズ因子
《Description》 A noise strategy for reducing the number of experimental runs by combining noise factors into two noise conditions. One is a noise condition that tends to result in low responses, and the there that tends to result in high responses.
《cf.》 noise factor
調整因子 (ちょうせいいんし:tuning factor)
★基本用語 【調整因子】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 6003 より
《分類》 実験の方法
《英語》 tuning factor, adjusting factor
《定義》 実験において、チューニングのために用いる因子。
◆関連用語 【調整因子】 品質工学関連用語:2021 No.115より
《英語》 tuning factor
《説明》 調整用制御因子。製品やシステムの感度を調整するために選定された制御因子のこと。
《参照》 制御因子
《Description》 A signal factor used to adjust the output.
《cf.》 control factor
→制御因子、 [パラメータ設計用語]、 誤差因子
[←先頭へ]直交表 (ちょくこうひょう:orthogonal array)
★基本用語 【直交表】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 6010 より
《分類》 実験の方法
《英語》 orthogonal array
《定義》 実験の水準の組合わせにおいて、任意の2つの因子の水準の組合わせが同数回現れるようなわりつけを定めた表。
《備考》 1. 直交表には、2水準系、3水準系などの他、L12、L18、L36などの混合型直交表がある。混合型直交表では、多くの場合、主効果のみをわりつける。2. 直交表実験では、確認実験を行い、再現性、すなわち、交互作用の有無をチェックすることが望ましい。3. パラメータ設計において、内側のわりつけには混合型直交表を用いることが多い。研究室で行った実験の利得が、研究室とは異なる下流条件(現場や市場)において再現するかどうかを検査するツールとして、直交表実験を利用する。
《参考》 JIS Z8103-1 統計−用語と記号−第3部:実験計画法では、「直交配列、直交配列表」を「因子のすべてのペアに対して、因子の水準について考えられる処理の組合わせが同数回現れるような処理組合わせの集合」と定義している。
◆関連用語 【直交表】 品質工学関連用語:2021 No.117より
《英語》 orthogonal array
《説明》 因子のすべてのペアに対して,因子の水準について考えられる処理組合せが同数回現れるような組合せの配列。?L18、L12などがある。
《参照》
《Description》 It provides test scenario such that every combinations between two factors take place with the same number of replicates. Balanced array. L18, L12, L36 and more orthogonal arrays are available.
《cf.》
→実験計画法、 [パラメータ設計用語]、 [実験計画用語]、 近直交表、 NOA、 殆直交表
[←先頭へ]直線性 (ちょくせんせい:linearity)
◆関連用語 【直線性】 品質工学関連用語:2021 No.116より
《英語》 linearity
《説明》 理想機能が線形式の場合に、プロットした実験データの回帰直線からのずれの少なさの程度。
《参照》 理想機能
《Description》 The degree of deviation of the plotted experimental data from the regression line when the ideal function is linear.
《cf.》 ideal function
定期交換方式 (ていきこうかんほうしき:periodic exchange)
◆関連用語 【定期交換方式】 品質工学関連用語:2021 No.118より
《英語》 periodic exchange
《説明》 工具などにように、新しいうちは故障が少なく、使用回数が増加するにつれて故障が増加する傾向がある場合、故障前に予防処置として工具交換をする方式。
《参照》 定数交換方式
《Description》 It is a preventive maintenance technique. For tools and jigs that will deteriorate over time, periodical toll changes are done before producing defects.
《cf.》 constant exchange
定数交換方式 (ていすうこうかんほうしき:constant exchange)
◆関連用語 【定数交換方式】 品質工学関連用語:2021 No.119より
《英語》 constant exchange
《説明》 オンラインでの予防処置のうち、計測をしないで一定数使用しただけで工具を交換する方式。
《参照》 定期交換方式
《Description》 In online preventive maintenance, a method of changing tools without measuring after using a certain number of times.
《cf.》 periodic exchange
デジタルの標準SN比 (でじたるのひょうじゅんえすえぬひ:standard SN ratio for classified attributes)
◆関連用語 【デジタルの標準SN比】 品質工学関連用語:2021 No.120より
《英語》 standard SN ratio for classified attributes
《説明》 離散値型データの場合。2種類の信号に対し2種類の出力がある判定において、2種類の誤り率を等しく調整(p=q)した場合のSN比
《参照》 SN比
《Description》 For discrete 0-1 input and 0-1 output, and two types of error, p and q exist, SN ratio is computed after adjusting two error rates such that p=q.
《cf.》 signal-to-noise (SN) ratio
デバッグ (でばっく:debug)
◆関連用語 【デバッグ 】 品質工学関連用語:2021 No.121より
《英語》 debug
《説明》 設計したソフトウェアシステムにおいて、さまざまなお客様の入力(信号)の水準とそれらの組み合わせにより発生するトラブル(バグ)を発見し修正する作業。
《参照》
《Description》 In the designed software system, work to find and correct troubles (bugs) caused by various customer input (signal) levels and their combinations.
《cf.》
転写性 (てんしゃせい:transformation)
◆関連用語 【転写性】 品質工学関連用語:2021 No.122より
《英語》 transformation
《説明》 原型に対して複製を作るシステムに要求される一致の程度。例えば、複写機、鋳造製品、射出成形。
《参照》
《Description》 For a system of which the objective is to duplicate the original or master, it is the degree of how well the duplication is achieved. For example, copiers, castings, injection molding.
《cf.》
→動特性
[←先頭へ]動的機能窓 (どうてききのうまど:dynamic operating window)
◆関連用語 【動的機能窓】 品質工学関連用語:2021 No.123より
《英語》 dynamic operating window
《説明》 機能窓を動特性で定義したもの。化学反応のロバスト性を評価する手法として提案された。
《参照》 静的機能窓、機能窓法
《Description》 The gap between the total reaction rate and the side reaction rate in chemical reactions. The greater the gap, the more desirable the result.
《cf.》 nondynamic operating window,operating window method
動特性 (どうとくせい:dynamic characteristics)
★基本用語 【動特性】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 3001 より
《分類》 特性値
《英語》 dynamic characteristics, dynamic response
《定義》 信号の大きさに応じて値が変化する特性。
《例》 電気回路における電流と電圧、構造部材における変位と荷重など。
《備考》 信号に応じて変化する特性は、入力と出力の理想関数で表現される。理想関数からのばらつきが小さいほど良いと評価される。
《参考》 1. JIS Z 8103-2000 計測用語では,「時間的に変化する測定量に対する計測器の応答の特性」(下線はここで付加した。)と定義されている。 2. JISZ8403製品の品質特性 - 規格値の決め方通則では、「あるシステムにおいて,出力を実現させるための入力信号と出力特性との間の関係をもとにばらつきを評価できる特性.これに対して,望小特性・普通特性・望大特性を静特性と呼ぶことがある.」と定義されている。
◆関連用語 【動特性】 品質工学関連用語:2021 No.124より
《英語》 dynamic response
《説明》 信号の大きさに応じて値が変化する特性.技術の目的により、ゼロ点比例、基準点比例、標準SN比がある。
《参照》 静特性
《Description》 A characteristic that expresses the functionality, transformation, and adjustability of the output of a system or subsystem.
《cf.》 nondynamic response
な |
二乗和の分解 (にじょうわのぶんかい:decomposition of total variation)
★基本用語 【二乗和の分解】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 7001 より
《分類》 解析
《英語》 decomposition of total variation
《定義》 データの二乗和を、信号の効果とノイズの効果などに分解すること。
《備考》 SN比や感度を求めるために用いられる。
◆関連用語 【二乗和の分解】 品質工学関連用語:2021 No.78より
《英語》 decomposition of total sum of squares
《説明》 データの全2乗和を構成要素(要因)の変動に分解すること。2乗和の分解SN比や感度を求めるためのデータ処理の基本である。
《参照》 寄与率
《Description》 Decomposition of the total sum of squares into each source of variation. This is the basis for defining the formula for SN ratio and sensitivity.
《cf.》 percent contribution
二段階設計 (にだんかいせっけい:two step optimization)
★基本用語 【二段階設計】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 5005 より
《分類》 設計の方法
《英語》 two step optimization
《定義》 第一段階ではノイズによるばらつきを最小にし、第二段階でチューニングをすることによって、設計パラメータを決める方法。
◆関連用語 【二段階設計】 品質工学関連用語:2021 No.125より
《英語》 two-step optimization
《説明》 第一段階でノイズに対する安定性を確保し、次に標準条件で出力特性を目標値に調整する設計方法。
《参照》
《Description》 It is the optimization strategy used in parameter design. Step-1 is to find the combination of control factors to maximize robustness (SN ratio). Step-2 is to adjust the sensitivity or the mean response to the to target value.
《cf.》
→パラメータ設計、 ロバスト設計、 チューニング、 [パラメータ設計用語]
[←先頭へ]ノイズ (のいず:noise)
★基本用語 【ノイズ】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 2006 より
《分類》 機能と機能性
《英語》 noise
《定義》 システムの機能あるいは入出力関係を乱す要因。
《備考》 システムの使用条件には信号とノイズがある。
《例》 ノイズには、内乱と外乱がある。内乱には、システムの劣化や経時変化による内部定数の設計値からのばらつきなどがあり、外乱には環境条件の変化などがある。
◆関連用語 【ノイズ】 品質工学関連用語:2021 No.126より
《英語》 noise
《説明》 機能の入出力関係を乱す要因。
《参照》
《Description》 Uncontrollable variable causing functional variability, such as usage environment and aging.
《cf.》
ノイズ因子 (のいずいんし:noise factor)
◆関連用語 【ノイズ因子】 品質工学関連用語:2021 No.70より
《英語》 noise factor
《説明》 [同義] 誤差因子
《参照》 誤差因子
《Description》 [synonim] noise factor
《cf.》
は |
バーチャルパラメータ設計 (ばーちゃるぱらめーたせっけい:virtual parameter design)
◆関連用語 【バーチャルパラメータ設計】 品質工学関連用語:2021 No.127より
《英語》 virtual parameter design
《説明》 直交表など、複数の因子を組み合わせた表に割り付けた条件を、実際に実験を行わず評価者の予測値で解析を行う方法。
《参照》 パラメータ設計
《Description》 The analysis method is based on the evaluator's predicted value without actual experiments under the conditions assigned to a table that combines multiple factors, such as an orthogonal table.
《cf.》 robust parameter design
→VPD
[←先頭へ]ばらつき (ばらつき:variation)
★基本用語 【ばらつき】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 1005 より
《分類》 一般
《英語》 dispersion, variation
《定義》 理想とする値あるいは関数からのずれと不ぞろいの程度。
《備考》 理想とする値あるいは関数には、設計値、目標値、理想関数などがある。
《参考》 1. JIS Z8101-2 統計?用語及び記号では、「観測値・測定結果の大きさがそろっていないこと。又は不ぞろいの程度。ばらつきの大きさを表すには、標準偏差などを用いる。 2. JIS Z8103 計測用語では、「特性値の大きさがそろっていないこと。また、不ぞろいの程度。」と定義されている。
◆関連用語 【ばらつき】 品質工学関連用語:2021 No.128より
《英語》 variability
《説明》 ノイズによる、平均または標準状態からのずれ量。
《参照》
《Description》 Deviation from target value or ideal state
《cf.》
パラメータ設計 (ぱらめーたせっけい:parameter design)
★基本用語 【パラメータ設計】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 5002 より
《分類》 設計の方法
《英語》 parameter design, robust design
《定義》 設計において、機能性を評価し、システムのパラメータの値を決定する方法。
《例》 電気抵抗測定器の開発において、ブリッジ法の採用を決めた後に、その構成要素である抵抗など各部のパラメータを最適化するのはパラメータ設計である。
《備考》 1. パラメータとはシステムの設計定数、構成要素であり、パラメータ設計の実験では、制御因子として選ばれる。
2. ロバスト設計、安定性設計と呼ばれることもある。
◆関連用語 【パラメータ設計】 品質工学関連用語:2021 No.129より
《英語》 robust parameter design
《説明》 実験計画法から派生した考え方。ノイズに対してロバストな設計を得るための実験方法。
《参照》
《Description》 To determine the nominal values of the design parameters such that the function of system is the most robust against noise factors.
《cf.》 robust design
→ロバスト設計、 二段階設計、 [パラメータ設計用語]、 品質工学
[←先頭へ]微分特性 (びぶんとくせい:derivative characteristics)
◆関連用語 【微分特性】 品質工学関連用語:2021 No.130より
《英語》 derivative characteristics
《説明》 波形や画像の特徴量として、あるレベルを通過した交点数で表したもの。積分特性と組わせて特徴量として用いられる。
《参照》 積分特性、変化量
《Description》 A characteristic of waveforms or graphics. It is the number of crossing pints at each Hight and/or width. It is often used for MT System with the integral characteristics to convert graphical data into numerical data.
《cf.》 number of change
ピュー (ぴゅー:Pugh matrix)
◆関連用語 【ピュー】 品質工学関連用語:2021 No.131より
《英語》 Pugh matrix
《説明》 ピュー(Pugh) の目的は新しい設計概念のアイデア出しであり、アイデアが尽きるまで続けることでイノベーティブで優れた設計概念を創造することです。DFSSのプロジェクトの中で必要な場合に応用される。DFSSのテーマの流れの中で顧客の声から導いた重要ニーズの戦略的目標要求を設定した後で応用される。
《参照》 DFSS、シックスシグマ
《Description》 The objective of Pugh Matrix is to generate new design concepts as many as possible until idea is exhausted. Within Design for Six Sigma phases, it is conducted when new design concept is needed.
Within DFSS project, Pugh is done after strategic requirements and targets are identified based on Voice of Customers.
《cf.》 DFSS,Six Sigma
標示因子 (ひょうじいんし:indicative factor)
★基本用語 【標示因子】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 6007 より
《分類》 実験の方法
《英語》 indicative factor
《定義》 実験において、制御因子との交互作用を求めるために選ばれた因子。
《例》 標示因子の例としては、計測器の目盛り範囲の分割などがある。
《備考》 標示因子はユーザの使用条件である。水準間で差があってもよいが、その差をなくすのではなく、水準全体で機能性を改善したい時に取り上げられる。
《参考》 JISZ8101-3統計−用語と記号−第3部:実験計画法の中で、項目「因子、要因」の参考において、「最適水準を選ぶことを目的とせず、他の制御因子との交互作用を調べることを目的としてとり上げる因子を標示因子という。」と記述されている。
◆関連用語 【標示因子】 品質工学関連用語:2021 No.132より
《英語》 indicative factor
《説明》 水準値に技術的な意味はあるが、水準値を選択することが無意味な因子
《参照》 制御因子
《Description》 A factor that has a technical meaning but has nothing to do with the selection of the best level.
《cf.》 control factor
→制御因子、 [パラメータ設計用語]、 誤差因子
[←先頭へ]標準SN比 (ひょうじゅんえすえぬひ:calibrated signal-to-noise ratio)
★基本用語 【標準SN比】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 2008 より
《分類》 機能と機能性
《英語》 calibrated signal-to-noise ratio, standardized signal-to-noise ratio
《定義》 標準使用条件に校正されたノイズの効果を表すSN比。
《備考》 1. 標準使用条件において信号の効果が目標になるように校正したとき、ノイズによる特性値のばらつきの大きさを表すSN比となる。
2. アナログ機能では、誤差因子の水準としてシステムの標準使用条件とその他の使用条件をとったとき、標準使用条件でのシステムの出力値を信号因子の水準値として、その他の使用条件での出力に対して計算したSN比となる。
3. デジタル機能では、入出力の2種の誤りによる損失が最小になるように調整したときのSN比となる。
◆関連用語 【標準SN比】 品質工学関連用語:2021 No.133より
《英語》 standardized SN ratio
《説明》 標準使用条件に校正されたノイズの効果を表す SN比.デジタルデータとアナログデータの場合の2種類の標準SN比がある。
《参照》 SN比
《Description》 It is SN ratio for the data that is normalized to the standard condition. There two type, one is a digital input and output, the other is analogue input and output.
《cf.》 signal-to-noise (SN) ratio
品質 (ひんしつ:quality)
★基本用語 【品質】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 1001 より
《分類》 一般
《英語》 quality
《定義》 (編注、【技術品質】と同義) システムが、技術的に望ましくない項目によって社会に与える損失。
《備考》 1. 技術的に望ましくない項目には、機能のばらつきや特性のばらつき、使用コスト、公害などの弊害項目などがある。損失は、技術的に好ましくない項目により要求事項を満たさないことで生じる。 2. 損失が小さいほど、(技術)品質はよい。 3. 技術品質に対応するものには商品品質がある。商品品質には、機能そのもの、製品の色、形状、デザインなどがある。これらは、使用者の用途・嗜好に左右されることがあり、技術品質とは区別される。技術品質が、品質工学の対象である。
《参考》 JISZ9000品質マネジメントシステム - 基本及び用語では、品質は「本来備わっている特性の集まりが,要求事項を満たす程度.」と定義されている。
◆関連用語 【品質】 品質工学関連用語:2021 No.134より
《英語》 quality
《説明》 「技術品質」と「商品品質」の総称。
《参照》 技術品質、商品品質
《Description》 Engineered quiality and product quality, all together.
《cf.》 engineered quality, product quality
→技術品質、 商品品質、 品質を改善したいなら品質を計測するな、 [Consept]
[←先頭へ]品質機能展開 (ひんしつきのうてんかい:quality function deployment)
◆関連用語 【品質機能展開】 品質工学関連用語:2021 No.135より
《英語》 quality function deployment
《説明》 顧客の声と品質特性の2元表から、製品の機能や開発や製造など関連する工程に展開し、目標や重点項目を明確にする手法。
《参照》
《Description》 A method of developing priority and target for requirements based on voice of customers.
《cf.》
品質工学 (ひんしつこうがく:robust quality engineering)
★基本用語 【品質工学】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 1006 より
《分類》 一般
《英語》 quality engineering, robust engineering
《定義》 (技術)品質を効率的に評価し、設計するシステムを構築する技術の体系。
◆関連用語 【品質工学】 品質工学関連用語:2021 No.136より
《英語》 robust quality engineering
《説明》 技術品質の工学的評価技術
《参照》
《Description》 Technical methodology to assess engineered quality.
《cf.》
→システム選択、 オフライン品質工学、 許容差設計、 オンライン品質工学、 パラメータ設計、 MT法、 [Consept]
[←先頭へ]品質を改善したいなら品質を計測するな (ひんしつをかいぜんしたいならひんしつをけいそくするな:To Get Quality Don't Measure Quality)
◆関連用語 【品質を改善したいなら品質を計測するな】 品質工学関連用語:2021 No.137より
《英語》 To Get Quality Don't Measure Quality
《説明》 1990年,ミシガン州のデアポンで行われた品質工学のシンポジウム(The 8thTaguchi Symposium)のサブタイトル。品質は最終目的であり、目的を直接計測するのは手段との関係が間接的で改善がうまくいかない。
《参照》
《Description》 Subtitle of The 8th Taguchi Symposium in 1990 in Dearborn, Michigan. Quality is the ultimate goal, and it is not easy to improve to meet the goal by measuring the goal. Because poor quality is just a symptom of poor function and quality has no direct relationship with the function itself.
《cf.》
品種 (ひんしゅ:variety)
◆関連用語 【品種】 品質工学関連用語:2021 No.138より
《英語》 variety
《説明》 [同義] 商品品質
《参照》 商品品質
《Description》 [synonim] merchandized quality
《cf.》 customer quality
→商品品質
[←先頭へ]フィードバック制御 (ふぃーどばっくせいぎょ:feedback control)
◆関連用語 【フィードバック制御】 品質工学関連用語:2021 No.139より
《英語》 feedback control
《説明》 目標値と許容限界の間にある損失額から決定した調整限界を超えた時に、目標値に近づくようにパラメータを調整し、工程を管理する制御方法
《参照》 フィードフォワード制御
《Description》 A control method. As a system/process is monitored in real time, the output is adjusted using an adjustment parameter when the output is out od predetermined control limits. Th control limits are determined using the quality loss function.
《cf.》 feedforward control
フィードフォワード制御 (ふぃーどふぉわーどせいぎょ:feedforward control)
◆関連用語 【フィードフォワード制御】 品質工学関連用語:2021 No.140より
《英語》 feedforward control
《説明》 部品や中間製品の個別もしくはバッチごとに、その特性値を調べ、相手部品を選んだり、工程条件を変更し、目標値に近づくようにパラメータを調整し、工程を管理する制御方法(工程)適応制御ともいう。
《参照》 フィードバック制御、選択勘合
《Description》 A control method. It is to compensate the effect of noise factors by predicting the response as a function of input variables. Compensation is done by adjusting value of adjustment factor such that system output will meet the target value.
《cf.》 feedback control,selective coupling
→フィードバック制御、 選択勘合、 [オンライン品質工学用語]
[←先頭へ]分割型SN比 (ぶんかつがたえすえぬひ:split unit type SN Ratio)
◆関連用語 【分割型SN比】 品質工学関連用語:2021 No.141より
《英語》 split unit type SN Ratio
《説明》 ノイズ因子無しで、各水準毎のSN比を計算する方法。
《参照》
《Description》 A method to determine SN ratios without noise factors.
《cf.》
分散分析 (ぶんさんぶんせき:analysis of variance )
◆関連用語 【分散分析】 品質工学関連用語:2021 No.142より
《英語》 analysis of variance
《説明》 データの全2乗和を構成要素(要因)の変動、分散に分解し、各要因による特性値への影響の大きさを分析すること。
《参照》
《Description》 The sum of all squares of all data is decomposed into each source of variation. To assess strength of effect of each source of variation.
《cf.》
→ANOVA、 二乗和の分解、 純変動、 変動、 [実験計画用語]
[←先頭へ]平均故障間隔 (へいきんこしょうかんかく:Mean Time Between Failure(s))
◆関連用語 【平均故障間隔】 品質工学関連用語:2021 No.143より
《英語》 Mean Time Between Failure(s)
《説明》 故障から次の故障までの平均の間隔で、予防交換方式での重要な要素。
《参照》
《Description》 The average interval from failure to failure, an important factor in preventive replacement schemes.
《cf.》
平均二乗誤差 (へいきんにじょうごさ:mean square error)
★基本用語 【平均二乗誤差】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 7008 より
《分類》 解析
《英語》 mean square error
《定義》 目標値からの偏差の二乗の平均値の正の平方根。サンプルについてデータ(y1,y2,・・・,yn)が得られたときは、サンプルの特性値と目標値mからの偏差の二乗和を、データ数で除した以下の式で求められるVTの値の正の平方根。
VT=1/n[(y1-m)^2+(y2-m)^2+・・・+(yn-m)^2]
《備考》 1. 望小特性、ゼロ望目特性のときは、目標値mを0とする。2. 測定において、目標値に測定量の真の値の推定値を用いて計算すると、平均二乗誤差により、誤差の大きさを推定することができる。
◆関連用語 【平均二乗誤差】 品質工学関連用語:2021 No.144より
《英語》 mean square error
《説明》 目標値からの偏差2乗和の平均値。
《参照》
《Description》 The average value of square of difference between each data to the target value.
《cf.》
変化量 (へんかりょう:number of change)
◆関連用語 【変化量】 品質工学関連用語:2021 No.145より
《英語》 number of change
《説明》 [同義] 微分特性
《参照》 微分特性
《Description》 [synonim] Derivative characteristics
《cf.》 derivative characteristics
→微分特性
[←先頭へ]変動 (へんどう:variation)
★基本用語 【変動】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 7002 より
《分類》 解析
《英語》 variation, sum of squares
《定義》 残差又は各種成分の要因効果の大きさを示す二乗和。
《備考》 修正項を一般平均の変動として扱うことがある。
◆関連用語 【変動】 品質工学関連用語:2021 No.146より
《英語》 variation
《説明》 データの全2乗和の分解における各構成要素の要因効果の大きさを2乗和で表したもの
《参照》
《Description》 The same as sum of squares.
《cf.》
望小SN比 (ぼうしょうえすえぬひ:smaller-the-better SN ratio)
◆関連用語 【望小SN比】 品質工学関連用語:2021 No.147より
《英語》 smaller-the-better SN ratio
《説明》 望小特性をSN比で示したもの。
《参照》 SN比
《Description》 SN ratio of Smaller-the-better response. The smaller the mean and sigma, the higher the SN ratio becomes.
《cf.》 signal-to-noise (SN) ratio
望小特性 (ぼうしょうとくせい:smaller-is-better response)
★基本用語 【望小特性】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 3005 より
《分類》 特性値
《英語》 smaller-is-better response
《定義》 静特性のうち、負の値をとらず、値が小さいほど望ましい特性。
《例》 幾何偏差(真円度,平行度,位置度),騒音レベルなど。
《備考》 目標値はゼロであると考える。
《参考》 Z8403 製品の品質特性 - 規格値の決め方通則では、「理想的には0がよいとされ,負の値を取らず小さいほど良い特性. 規格値は最大許容値(Δ)で示す.」と定義されている。
◆関連用語 【望小特性】 品質工学関連用語:2021 No.148より
《英語》 smaller-the-better response
《説明》 静特性のうち,非負で値が小さいほど望ましい特性値
《参照》 望小SN比
《Description》 Non-negative response of which the ideal value is zero..
《cf.》 smaller-the-better SN ratio
→静特性、 ゼロ望目特性、 望目特性、 望大特性、 望小SN比、 [SN比用語]、 STB
[←先頭へ]望大SN比 (ぼうだいえすえぬひ:larger-the-better SN ratio)
◆関連用語 【望大SN比】 品質工学関連用語:2021 No.149より
《英語》 larger-the-better SN ratio
《説明》 望大特性をSN比で示したもの。
《参照》 SN比
《Description》 SN ratio of Larger-the-better response. The larger the mean and the smaller the-sigma, the higher the SN ratio becomes.
《cf.》 signal-to-noise (SN) ratio
望大特性 (ぼうだいとくせい:larger-is-better response )
★基本用語 【望大特性】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 3006 より
《分類》 特性値
《英語》 larger-is-better response
《定義》 静特性のうち、負の値をとらず,値が大きいほど望ましい特性。
《例》 降伏点強さ,衝撃強さなど。
《備考》 1. 目標値が無限大であると考える。
2. コスト及び管理を考えると、望目特性にすることが多い。
《参考》 Z8403 製品の品質特性 - 規格値の決め方通則では、「負の値を取らず,数値が大きいほど品質が良いとする特性.規格値は最小許容値(Δ)で示す(すなわち,Δ以上).」と定義されている。
◆関連用語 【望大特性】 品質工学関連用語:2021 No.150より
《英語》 larger-the-better response
《説明》 静特性のうち,非負で値が大きいほど望ましい特性値.
《参照》 望大SN比
《Description》 Non-negative response of which the ideal value is infinity.
《cf.》 larger-the-better SN ratio
→静特性、 ゼロ望目特性、 望目特性、 望小特性、 LTB、 望大SN比、 [SN比]、 [SN比用語]
[←先頭へ]望目特性 (ぼうもくとくせい:nominal-is-best response)
★基本用語 【望目特性】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 3003 より
《分類》 特性値
《英語》 nominal-is-best response
《定義》 静特性のうち,有限の一定値との偏差が小さいほど望ましい特性。
《例》 寸法,角度,質量など。
《備考》 有限の一定値は目標値と呼ばれる。目標値に対して、大きすぎても、小さすぎても不具合を生じる特性である。
《参考》 多くの品質特性はこれに属するため,JIS Z8403 製品の品質特性−規格値の決め方通則では,「普通特性」と呼んでいる。
◆関連用語 【望目特性】 品質工学関連用語:2021 No.151より
《英語》 nominal-the-best response(NTB)
《説明》 静特性のうち、目標値を持つ特性値
《参照》 SN比
《Description》 System output response that has a positive target value. That target value is also called the nominal value.
This type of response must be a ratio scale.
《cf.》 signal-to-noise (SN) ratio
→静特性、 ゼロ望目特性、 望目特性、 望小特性、 望大特性、 [SN比用語]
[←先頭へ]ま |
マハラノビス・タグチ・アジョイント法 (まはらのびすすたぐちあじょいんとほう:Mahalanobis Taguchi adjoint method)
★MTS用語 【マハラノビス・タグチ・アジョイント法】 QES S1002:2007 品質工学用語(MTシステム) 1003 より
《分類》 一般
《英語》 Mahalanobis Taguchi adjoint method
《定義》 【MTA法】の項を参照 (編注)
マハラノビス・タグチ・システム (まはらのびすたぐちしすてむ:Maharanobis Taguchi system)
★基本用語 【マハラノビス・タグチ・システム】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 5008 より
《分類》 設計の方法
《英語》 Maharanobis Taguchi system
《定義》 【MTシステム】の項を参照 (編注)
★MTS用語 【マハラノビス・タグチ・システム】 QES S1002:2007 品質工学用語(MTシステム) 1001 より
《分類》 一般
《英語》 MT system
《定義》 【MTシステム】の項を参照 (編注)
◆関連用語 【マハラノビス・タグチ・システム】 品質工学関連用語:2021 No.152より
《英語》 Mahalanobis-Taguchi system
《説明》 ある集団に対する多次元の情報を総合して、集団全体に一つ尺度を導入し、パターン認識する情報処理システムの総称。
《参照》 マハラノビスの距離
《Description》 Method to optimize diagnostic/ pattern recognition system. There are several techniques within Mahalanobis Taguchi System.
《cf.》 Mahalanobis distance
→MTS、 マハラノビスの距離、 MTシステム、 [MT法用語]
[←先頭へ]マハラノビス・タグチ法 (まはらのびすたぐちほう:Mahalanobis Taguchi method)
★MTS用語 【マハラノビス・タグチ法】 QES S1002:2007 品質工学用語(MTシステム) 1002 より
《分類》 一般
《英語》 Mahalanobis Taguchi method
《定義》 【MT法】の項を参照 (編注)
◆関連用語 【マハラノビス・タグチ法】 品質工学関連用語:2021 No.154より
《英語》 MT method
《説明》 マハラノビスの距離と SN比を用いた評価尺度の構成及び評価の体系で,相関行列の逆行列を利用する方法。
《参照》 マハラノビスの距離
《Description》 Method to optimize diagnostic/ pattern recognition system with Mahalanobis distance and SN ratio. The objective is to discriminate abnormal states from the normal state. MD is computed from the inverse of correlation metrics and SN ratio is used to optimize the system.
《cf.》 Mahalanobis distance
マハラノビスの距離 (まはらのびすのきょり:Mahalanobis distance)
★MTS用語 【マハラノビスの距離】 QES S1002:2007 品質工学用語(MTシステム) 2001 より
《分類》 距離とデータ
《英語》 Mahalanobis distance
《定義》 測定項目間の相関に基づいて得られる,メンバーの距離.
《備考》 MT システムではパターンを近似的に扱う数理として使用する.
◆関連用語 【マハラノビスの距離】 品質工学関連用語:2021 No.155より
《英語》 Mahalanobis distance
《説明》 ある集団と他を区別するために、P. C. Mahalanobisにより1930年に提案された統計的な評価手法。
《参照》
《Description》 A statistical tool introduced by P. C. Mahalanobis in 1930 to discriminate the pattern of one group from others.
《cf.》
マハラノビス・タグチ・グラム・シュミット法 (まはらのびたぐちぐらむしゅみっとほう:Mahalanobis-Gram-Schmidt process)
◆関連用語 【マハラノビス・タグチ・グラム・シュミット法】 品質工学関連用語:2021 No.153より
《英語》 Mahalanobis-Gram-Schmidt process
《説明》 マハラノビスの距離と SN比を用いた評価尺度の構成及び評価の体系で,シュミットの直交展開を利用する方法.
《参照》 マハラノビスの距離
《Description》 Method to optimize diagnostic/ pattern recognition system with Mahalanobis distance and SN ratio using Gram?Schmidt process.
《cf.》 Mahalanobis distance
→MTGS法、 マハラノビスの距離、 [MT法用語]、 TS法
[←先頭へ]マルチMT法 (まるちえむてぃーほう:multi-MT method)
◆関連用語 【マルチMT法】 品質工学関連用語:2021 No.156より
《英語》 multi-MT method
《説明》 多数の項目を分類して、分類されたグループごとの距離を用いて、改めてグループを項目とした単位空間を作成する方法。データ数に対し項目数が多い場合、例えば、100万単位の画素の解析などに活用される。
《参照》 マハラノビス・タグチ法
《Description》 When MT method and there are many more variables than number of samples in the normal group, variables are grouped such that there are less number of variables in each group. Then each group become a variable to generated the normal space. It is used when diagnosing images with 1 million pixels.
《cf.》 MT method
未知データ (みちでーた:data from unknown sample,)
◆関連用語 【未知データ】 品質工学関連用語:2021 No.157より
《英語》 data from unknown sample,
《説明》 真値不明のデータ
《参照》 単位空間データ
《Description》 Data from unknown sample, object data, target data
《cf.》 unit space data
メンバー (めんばー:member)
★MTS用語 【メンバー】 QES S1002:2007 品質工学用語(MTシステム) 2002 より
《分類》 距離とデータ
《英語》 member
《定義》 単位空間,信号データ,対象データを構成するためのサンプル
目的機能 (もくてききのう:objective function)
★基本用語 【目的機能】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 2001 より
《分類》 機能と機能性
《英語》 objective function
《定義》 システムの目的を得るための働き。
◆関連用語 【目的機能】 品質工学関連用語:2021 No.158より
《英語》 objective function
《説明》 顧客の立場で、対象システムに要求する機能
《参照》 基本機能
《Description》 Functions required of the objective system from the user's perspective
《cf.》 generic function
や |
有効除数 (ゆうこうじょすう:effective number of replications)
★基本用語 【有効除数】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 7005 より
《分類》 解析
《英語》 effective number of replications
《定義》 信号因子によって対象システムに与えた変動の大きさ。
信号因子の水準(M1,M2,・・・,MK)について
1) 比例式の場合には r=r。(M1^2+M2^2+・・・+MK^2)
2) 一次式の場合には r=r。((M1-M)^2+(M2-M)^2+・・・+(MK-M)^2)
によって求められるrの値。
ここで、r。はMの水準に対するデータの個数、Mは信号の水準値の平均値である。
◆関連用語 【有効除数】 品質工学関連用語:2021 No.159より
《英語》 effective devisor
《説明》 入出力関係で表現されるシステムの機能性評価において、入力の大きさとしての信号因子の水準値の2乗和
《参照》
《Description》 In computing SN ratios, it is the divisor constant. It is the sum of squares of the signal level values.
《cf.》
→動特性
[←先頭へ]要因効果 (よういんこうか:effect, factorial effect)
★基本用語 【要因効果】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 6012 より
《分類》 実験の方法
《英語》 effect, factorial effect
《定義》 特性値に対する、因子または因子の組合わせの影響。主効果と交互作用の総称。
《備考》 要因効果を図示したものを要因効果図という。
《参考》 JISZ8101-3統計−用語と記号−第3部:実験計画法の中で、項目「交互作用」の参考において、「主効果と交互作用とを総称して要因効果という。」と記述されている。
◆関連用語 【要因効果】 品質工学関連用語:2021 No.160より
《英語》 factorial effect
《説明》 特性値に対する,因子または因子の組合わせの影響.主効果と交互作用の総称.
《参照》
《Description》 The effect of a factor or an interaction or both.
《cf.》
要因効果図 (よういんこうかず:response graph)
★基本用語 【要因効果図】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 7009 より
《分類》 解析
《英語》 response graph, graph of factorial effects
《定義》 要因効果を図示したもの。
《備考》 SN比と感度の両者について、制御因子の水準ごとの平均値を図示したものも要因効果図と呼ぶ。
◆関連用語 【要因効果図】 品質工学関連用語:2021 No.161より
《英語》 response graph, graph of factorial effects
《説明》 要因効果を図示したもの.
《参照》 要因効果
《Description》 A graphic representation of factorial effects.
《cf.》 factorial effect
陽故障 (ようこしょう:explicit failure)
◆関連用語 【陽故障】 品質工学関連用語:2021 No.162より
《英語》 explicit failure
《説明》 目に見えてわかる故障。出荷した製品が機能しなかったり、生産機械が故障して止まってしまう故障のタイプ。
《参照》 陰故障、潜在陽故障
《Description》 Visible failure. A failure type that causes the end product function failure or the manufacturing machine break down.
《cf.》 implicit failure
予防交換方式 (よぼこうえんほうしき:preventive replacement)
◆関連用語 【予防交換方式 】 品質工学関連用語:2021 No.163より
《英語》 preventive replacement
《説明》 故障が発生する前に、定数あるいは定期で工具を交換してしまう方法
《参照》 定数交換方式、定期交換方式
《Description》 A preventive maintenance technique. It is to change tools at a fixed interval before a failure occurs.
《cf.》 constant exchange
ら |
理想関数 (りそうかんすう:ideal functional form)
★基本用語 【理想関数】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 2004 より
《分類》 機能と機能性
《英語》 ideal functional form
《定義》 入力と出力の理想的な関係を表現する関数の形。
理想機能 (りそうきのう:ideal function)
★基本用語 【理想機能】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 2003 より
《分類》 機能と機能性
《英語》 ideal function
《定義》 標準使用条件のもとでシステムの目的機能あるいは基本機能に期待される働き。
《備考》 標準使用条件は、システムが使用される標準的な条件である。
◆関連用語 【理想機能】 品質工学関連用語:2021 No.164より
《英語》 ideal function
《説明》 信号と出力の理想的な関係、もしくは目標。
《参照》
《Description》 The ideal relationship between input and output defined by the basic function.
《cf.》
利得 (りとく:gain)
★基本用語 【利得】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 2011 より
《分類》 機能と機能性
《英語》 gain
《定義》 二つのSN比の差。
《例》 1. 二つのシステムの比較においては、そのSN比の差。一般には、比較するもののSN比から、比較されるもののSN比を引いた値。
《例》 2. 実験においては、実験の結果得られた条件でのSN比のベンチマーク条件でのSN比からの差
★関連用語 【利得】 品質工学関連用語:2021 No.165より
《英語》 gain
《説明》 比較条件から最適条件への改善度を表す。SN比ではその差のこと。
《参照》 確認実験
《Description》 The degree of improvement from the reference to the optimum conditions. The difference in SN ratio in db.
《cf.》 confirmation experiment
両側T法 (りょうがわぃーほう:two-sided T method)
◆関連用語 【両側T法】 品質工学関連用語:2021 No.166より
《英語》 two-sided T method
《説明》 [同義] T(1)法
《参照》 T(1)法
《Description》 [synonim] T(1) method.
《cf.》 T(1) method
臨界不適合率 (りんかいふきごうりつ:critical non-conformance rate)
◆関連用語 【臨界不適合率】 品質工学関連用語:2021 No.167より
《英語》 critical non-conformance rate
《説明》 損失金額から、全数検査か無検査の判断をする不適合率のこと。
《参照》
《Description》 A nonconformity rate that determines whether 100% inspection or no inspection is performed based on QLF and inspection cost.
《cf.》
累積法 (るいせきほう:accumulating analysis)
◆関連用語 【累積法】 品質工学関連用語:2021 No.168より
《英語》 accumulating analysis
《説明》 属性データにて、序列がある場合に用いる解析法。
《参照》 度数法、精密累積法
《Description》 Analysis method used when there is a hierarchy in attribute data.
《cf.》 minute accumulating analysis
連結法 (れんけつほう:combine OAs method)
◆関連用語 【連結法】 品質工学関連用語:2021 No.169より
《英語》 combine OAs method
《説明》 機能のまとまりごとに直交表を作成し、それを連結して1つの表にまとめる手法。
《参照》 直交表
《Description》 A method of creating an orthogonal array for each group of functions and concatenating them into one table.
《cf.》 orthogonal array
ロバスト設計 (ろばすとせっけい:robust design)
◆関連用語 【ロバスト設計】 品質工学関連用語:2021 No.170より
《英語》 robust design
《説明》 [同義] パラメータ設計
《参照》 パラメータ設計
《Description》 [synonim] parameter design
《cf.》 robust parameter design
ロバストデザイン (ろばすとでざいん:robust design(2))
◆関連用語 【ロバストデザイン】 品質工学関連用語:2021 No.170より
《英語》 robust design(2)
《説明》 [同義] ロバスト設計
《参照》
《Description》 [synonim] robust design
《cf.》 robust design
ロバストネス (ろばすとねす:robustness)
★基本用語 【ロバストネス】 QES S1001:2007 品質工学用語(基本) 2010 より
《分類》 機能と機能性
《英語》 robustness
《定義》 ノイズが変化しても、システムの機能がばらつかない程度。
◆関連用語 【ロバストネス】 品質工学関連用語:2021 No.171より
《英語》 robustness
《説明》 機能性と同じ。製品の機能が、さまざまな環境条件や劣化などによる変化(ノイズ)に対し、影響を受けないこと。またはその程度。
《参照》 機能性
《Description》 How system is not affected by noise factors such as environment and aging.
《cf.》 function’s robustness