第15回 品質工学技術戦略研究発表大会(RQES2022A)

ITとの結合で進化する品質工学 - 新しい品質工学を考える -

開催概要

 第15回品質工学技術戦略研究発表大会を下記の通り開催します。今大会ではデジタル技術の急速な進展の中で、技術マネジメントとして品質工学をどのようにうまく活用していけるのか、先進企業の取り組み例をもとに掘り下げるとともに、6月の研究発表大会での椿広計品質工学会会長からの社会課題解決に向けた取り組みへの提言を踏まえ、これからの品質工学活用の新しい方向性、可能性について、討論を行いたいと考えています。そのため、招待講演としてマツダ株式会社技監の安達範久様にマツダのプレス金型作りにおけるプロセス革新について紹介いただきます。また、統計数理研究所ものづくりデータ科学研究センター長の吉田亮様にマテリアルインフォマティックスの現状と品質工学への期待について招待講演をお願いしています。
 3年ぶりの星陵會館にての開催となります、会員の皆様の積極的な参加をお待ちしています。
 

一般社団法人 品質工学会 副会長
浜田 和孝
テーマ ITとの結合で進化する品質工学 -新しい品質工学を考える-
日 時 2022年11月18日(金) 9:50-17:00
場 所 星陵會館ホール http://www.seiryokai.org
東京都千代田区永田町2-16-2 TEL 03-3581-5650
参加費 品質工学会員 10,000円,非会員 20,000円(定員200名になり次第,締切ります。)
開催形態 現地開催としますが、トライアルでリモート配信も行います。
懇親会 新型コロナウイルス感染予防の観点より、会食の感染リスクを鑑み、開催しないことと致しました。
主 催 一般社団法人 品質工学会
 
 

参加申込

 参加のweb申込は現在準備中です。本ページにて近日公開予定です。 

プログラム

9:50 ~ 10:00 開会の言葉
椿 広計(品質工学会会長)
10:00 ~ 11:30 招待講演1
 お客様の輝きにつなげるマツダのモノづくり~魂動デザイン実現に向けたプレス金型製作プロセス革新~
安達範久◯(マツダ㈱)
11:30 ~ 12:10 研究発表1
 マツダの金型製作部門における技能伝承の取り組み
久保祐貴◯,佐伯千春, 有松直弥, 影山貴大, 須賀 実(マツダ㈱)
12:10 ~ 13:20 昼休憩
 13:20 ~ 14:00 研究発表2
 生産技術の革新に向けた品質工学活用での継続的な推進活動
西野眞司◯,小林義洋, 吉田智行, 會場達夫, 近藤智昭 (日産自動車㈱)
14:00 ~ 14:40 研究発表3
 下学上達の品質工学  ~愚直に事例を積み上げた先に見える世界~
畠山 鎮◯(YKK㈱)
14:40 ~ 15:30 招待講演2
 データ駆動型材料研究における統計的諸問題:現状と展望
吉田 亮◯(統計数理研究所ものづくりデータ科学研究センター長)
15:30 ~ 15:40 休憩
15:40 ~ 16:55 パネル討論「企業の社会貢献活動から未来の品質工学を考える」
司会:衛藤洋仁(いすゞ自動車㈱)
パネリスト:各発表者
16:55 ~ 17:00 閉会の言葉
浜田和孝(品質工学会副会長)
 
 

発表概要

[招待講演1]
 お客様の輝きにつなげるマツダのモノづくり
  ~  魂動デザイン実現に向けたプレス金型製作プロセス革新 ~

安達範久 (マツダ株式会社(グローバル生産・物流担当役員補佐 技監))

 お客様の輝きにつなげるため、マツダでは、こだわりのモノづくりを行っている。
 中でも、魂動デザイン実現に向けては、デザインと生産部門の共創や、様々なこだわりの技術や技能により、コンセプトカーに近い車の量産化に取組んでいる。
 本日は、プレス金型造りにおける革新の事例についてご紹介させていただく。

[研究発表1]
 マツダの金型製作部門における技能伝承の取り組み

久保祐貴 ,佐伯千春,有松直弥,影山貴大,須賀 実(マツダ㈱)
 
  マツダは、お客様へ人生の輝きを提供するクルマ造りを目指している。提供価値の 1つである「魂動デザイン」を高い精度で量産車にて実現することが生産技術の使命である。そこで、生産技術領域では、技能による造り込み(希少性・感動)と生産性の高さ(高速・高精度)を高次元で両立させる Mass Craftsmanship(職人技の量産化)に取組んでいる。金型製作部門でも、製作プロセスの随所に存在する高度な技能を高効率に受継ぐ必要がある。本報告では、金型製作部門の新たな技能伝承の取組みであるデジタル動作解析による匠開発システムについて紹介する。

[研究発表2]
 生産技術の革新に向けた品質工学活用での継続的な推進活動

西野眞司◯,小林義洋,吉田智行,會場達夫,近藤智昭(日産自動車㈱)

 
 近年、自動車の生産事業を取り巻く環境は大きく変化してきている。商品である車は、電動化・知能化・コネクテッド技術・多品種化により、車が急速に複雑化/高度化してきている。また、「労働集約型からの脱却」少子高齢化の「工場の労働環境改革」パンデミック・天災等の「予期せぬ事態への柔軟な対応」、環境への対応の「気候変動への具体的対策」等、生産技術と現場の革新が急務となっている。
 そこで品質工学の活用により技術力向上と人財育成で貢献するため、車両、パワトレ両生産技術部門にまたがる推進活動に取り組んでいる。手法活用のしくみ、活用者と推進者の育成、IoTでの要因系データ取得システム等、今後継続的に、活用の「質の向上と量の拡大」に向けた活動内容を報告する。


[研究発表3]
下学上達の品質工学 ~愚直に事例を積み上げた先に見える世界~

畠山 鎮 YKK㈱)

 
 品質工学の社内推進や定着に困っている企業が多くあると聞く。当社でも2011年から導入しているが、一向に浸透していない状態だった。指導方法を見直し、「原理原則と実践5050」を掲げ、座学学習から実務テーマへと内容を改めたことで社員の意識が変わった。現在高い現場適用率と学会での受賞など様々な効果が出ている。
 品質工学は「既に古い」とか、「使えない」という表現を見聞きする。しかし、それは本当に上辺の浅い部分での品質工学の理解の結果であると感じる。田口玄一氏の提唱、矢野宏氏の実証、つまり正しい品質工学、これを継続活用する事が「社会的自由の総和の拡大」の実現につながると考える。本発表では、YKK内の取り組みを紹介し、品質工学が持っている本来の価値について示す。


[招待講演2]
データ駆動型材料研究における統計的諸問題:現状と展望

吉田 亮 (統計数理研究所)

 
 材料研究のパラメータ空間は極めて広大である.例えば,有機低分子化合物の化学空間には,およそ1060個の候補分子が存在すると言われている.マテリアルズインフォマティクス(MI)の問題は,データ科学を技術的駆動力とし,このような広大な探索空間から革新的特性を有するパラメータを同定することに帰着する.一般の工業品設計との本質的な違いは,パラメータ空間の特殊性と多様性にある.パラメータは,組成,分子,結晶構造,プロセス条件など,問題に応じて多様な形式をとる.MIの実践における最も大きな壁はデータの不足である.そこで,データ科学とシミュレーション,実験の融合技術が重要な役割を担う.本講演では,最新の研究事例を紹介しながら,データ駆動型材料研究の現状と展望,MIと品質工学の接点について論じる.

これまでの開催履歴

大会についてのお問合せ

品質工学技術戦略研究発表大会に関するお問い合わせは, 品質工学会事務局までお願いします
  品質工学会事務局 金野(こんの) 
  ・mail rqes@office.rqes.or.jp

  ・ TEL (03) 6268-9355  ・FAX (03) 6268-9350