第32回 企業交流会
企業交流会のご案内
開催案内
第32回の企業交流会は特定企業様との共催ではなく品質工学会が主催し,各企業様からご発表いただく形式での開催といたします.メインテーマは「要求仕様達成型から価値提案型への事業変革」とし,具体的には顕在化された顧客要求に対応するだけではなく,部品メーカーがセットメーカーに新たな価値を提供する,製品提供後に継続的に顧客に価値を提供する等,顧客への新たな価値提供に関する発表と討論を行います.また,ロバストネス確保に加えて顧客の期待を超える商品を継続的に提供するためのマネジメントの在り方についても発表と討論を予定しております.
テーマ | 要求仕様達成型から価値提案型への事業変革 |
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日 時 | 2022年1月21日(金) 10:00~17:00 |
開催形式 | オンライン開催(現地会場はありません。) |
定 員 | 100名 |
申込締切 | 2022年1月7日(水) ただし,定員になり次第締め切ります。参加ご希望の方はお早めにお申込みください。 |
参加費 | 会員9,000円 非会員18,000円 |
申込先 | 以下のURLの学会ホームページよりWEB申込み受付開始いたしました。 https://www2.rqes.or.jp/event/RQES2021K_event_index.html |
主 催 | 一般社団法人 品質工学会 |
参加申込
参加ご希望の方は,下記リンク先よりお申込みください。非会員の方もお申込みいただけますが,定員に達した場合には品質工学会員が優先となりますことをあらかじめご承知おき下さい。
なお,申込締切は1月7日(金)となります。参加ご希望の方はお早めにお申込みください。
プログラム
10:00 | 開会挨拶 品質工学会会長 椿広計 |
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10:10 | 特別講演「日本一労働時間が短い“超ホワイト企業”は利益率業界一 」 |
未来工業㈱ 社長 山田雅裕 | |
11:35 | 基調講演「新たなビジネスの創出を目指し、車載電装品の提案型ビジネスの構築と顧 客満足の実現を!」 |
元アルプスアルパイン㈱ 技術本部・顧問 澤田謙次 | |
12:30 | 昼休憩 |
13:30 | 事例発表 |
(1)人の感性に訴える魚釣り用リールの究極の巻き心地を求めて-基本機能による創造的開発の可能性- | |
㈱シマノ 井上徹夫 | |
(2)製品機能向上型開発から市場価値創出型開発への転換による新規市場創出活動 | |
リコーインダストリアルソリューションズ㈱ 成田博和 | |
(3)コマツにおけるダントツものづくりとDXによる顧客価値最大化の取り組み | |
Immersive Technologies Pty. Ltd. 浅田寿士 | |
15:15 | パネルディスカッション 「要求仕様達成型から価値提案型への事業変革」~価値創造を実現する技法活用とマネジメントの在り方~ |
司会:TM実践塾代表 芝野広志 パネリスト:講演者,壇上発表者 |
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16:50 | 閉会挨拶 |
講演の概要
特別講演「日本一労働時間が短い“超ホワイト企業”は利益率業界一」
成果主義禁止,ノルマ禁止,ホウレンソウ禁止,上からの管理をなくして徹底的に社員を信頼して任せる,等々,多くの企業が米国流の合理主義マネジメントを取り入れる中で真っ向から逆の経営をされて大きな成果を上げておられる未来工業㈱の経営やマネジメントについて山田社長から語っていただきます.多くのヒントや気づきが得られること間違いなしです.
壇上発表の概要
基調講演「新たなビジネスの創出を目指し、車載電装品の提案型ビジネスの構築と顧客満足の実現を!」
1970年代に起こった激動のオイルショックは,アルプスアルパイン(株)(旧アルプス電気(株)、ALAPと省略する)にとって,民生用部品メーカーからの大きな変革を求められる時代の始まりであった.その中で自動車用車載電装品という新たな市場に参入するにあたり,自動車メーカーとユーザーの満足に根差した商品開発とビジネスの構築により,その後のALAP売上増に寄与することが出来た.その実現におけるビジネスプロセスの中で開発設計の立場で「顧客に満足頂ける商品開発と提案型ビジネスの実行」をどのように実行して来たかを現場で体感した立場でお話しする.
壇上発表の概要
発表(1)「人の感性に訴える魚釣り用リールの究極の巻き心地を求めて-基本機能による創造的開発の可能性-」
魚釣り用リールには,ドラグ性能,防水性などの様々な機能が求められ,特にハンドル巻き心地への要求が高い.しかし,ハンドル回転時にはギヤ対のかみ合いから振動が発生し,その振動が大きい場合はリールの巻き心地が悪化する.本報では,リール巻き心地の基本機能を,入力と出力のギヤ対回転角の進み遅れである“かみ合い伝達誤差”と定義し,この誤差を極限まで正確に計測することで全く新しいギヤを創造した事例を報告する.
発表(2)「製品機能向上型開発から市場価値創出型開発への転換による新規市場創出活動」
前身企業のリコー光学において,マイクロレンズアレイで液晶プロジェクターの明るさ向上にお役立ちし,会社を支える事業として一時代を築いてきた.さらに製品機能や生産技術のブラッシュアップによって新たな市場展開を試み続けてきたが,既存事業にとってかわるような新しい市場の開拓には至らなかった.そこで一度立ち止まって考え,マイクロレンズアレイの機能や役割を市場視点で見つめなおすことで新たな市場展開に光が見え始めた.その活動を紹介する.
発表(3)「コマツにおけるダントツものづくりとDXによる顧客価値最大化の取り組み」
これまでメーカーは市場での生き残りをかけて,徹底して品質を作りこむモノづくりに邁進してきました.デジタル革命により社会そのものが大きく変わろうとしている今,メーカーは如何に顧客価値創造を行うべきでしょうか.お客様が真に求められているゴールをサポートするため,モノ・コトをデジタルの力でどう強化していくべきかについてお話しします.
紹介動画
お問合せ
企業交流会に関するお問い合わせは,品質工学会事務局までお願いします。
品質工学会事務局 金野(こんの)