品質工学会 ASI賞

2020年 ASI賞

2020年4月1日
品質工学会 審査表彰部会

授賞の背景

 品質工学会はAmerican Supplier Institute Inc.(以下、ASIとする)の協力の元,一般社団法人品質工学会ASI賞を設けている。ASI賞は、前年の品質工学会誌に掲載されたすべての報文(論説,解説,論文,実施報告)の中から,ASI独自の視点で,広く世界に紹介したいと考える報文を選定するものである。2019年の品質工学会誌(Vol.27)に掲載された審査対象報文についてASIにて厳正な審査を行った結果,下記報文に2020年一般社団法人品質工学会ASI賞を授賞することとした。

受賞論文

題 目 電子基板製造ラインにおける検査改善 -低解像度画像を用いたMTシステム判別手法による組立異常監視-(Vol.27 No.4 事例研究)
受賞者 山田哲司*1,山口直樹*2,救仁郷 誠*3
(*1 富士ゼロックスマニュファクチャリング(株) 正会員,*2 富士ゼロックスマニュファクチャリング(株),*3 富士ゼロックス(株) 正会員)

 

選定理由

 2019年の品質工学会誌の中から選出するASI賞は,富士ゼロックスグループの「電子基板製造ラインにおける検査改善」としました。安価なカメラで得た低解像度画像を用いて,誤診断を出さない組み立て異常監視の技術をMTシステムのマルチRT法で独自に構築された事例です。気を使わなくてはならない画像分割のやり方など様々な示唆もあります。MTシステム,特にRT法は欧米ではまだなじみが薄いためこのような事例を紹介していきたいと考えます。
 品質工学は汎用技術です。これからの時代は難しい擦り合わせの技術や職人技に頼るよりも,汎用技術で独自の技術を合理的に構築するという姿勢がますます重要になります。サステイナブルな国際競争力を持つためにこのような企業文化が望まれるのです。

American Supplier Institute
President 田口 伸

お問合せ

ASI賞に関するお問い合わせは,品質工学会事務局までお願いします
  品質工学会事務局 金野(こんの) 

  ・ TEL (03) 6268-9355  ・FAX (03) 6268-9350