品質工学会 ASI賞

2024年 ASI賞

2024年4月19日
品質工学会 審査表彰部会

授賞の背景

 品質工学会はAmerican Supplier Institute Inc.(以下,ASIとする)の協力の元,一般社団法人品質工学会ASI賞を設けている。ASI賞は,前年の品質工学会誌に掲載されたすべての報文の中から,ASIが広く世界に紹介したいと考える報文を選定するものである。
 2023 年の品質工学会誌(Vol.31)に掲載された報文に対してASI にて厳正な審査を行った結果,下記報文に対して2024 年一般社団法人品質工学会ASI賞の授賞を決定した。

受賞報文

題 目 技術開発におけるデザイン・フォー・シックスシグマ適用の検討(Vol.31 No.2 開発と研究)
受賞者 高倉裕太朗*1 箱本健次郎*2 城 一樹*2 衛藤洋仁*1
(*1いすゞ自動車(株) 正会員 *2いすゞ自動車(株))

 

選定理由

 90年代から技法の融合が議論されてきた。欧米で導入されているシックスシグマから派生したデザイン・フォー・シックスシグマは技術開発テーマごとに必要な技法を組み合わせて目的を達成する仕組みである。ASIにおいては2000年から自動車企業を中心に展開してきた。テーマ選択をし,チームを編成し,計画書を作成する (Identify Opportunity) 。顧客のウォンツ・ニーズの優先順位を戦略的に決めることで要求を整理する (Define Requirements) 。設計のアイデア出しをアイデアが尽きるまで繰り返し (Develop Concepts) ,選択された設計アイデアのロバスト性を最適化して (Optimize Design) ,結果の検証をする (Verify and Launch) という流れである。いすゞ自動車の例はDFSSIDDOVを網羅しているだけでなく,独自の工夫をしている。この事例が学会誌に発表されたことによって日本企業にDFSSを紹介できたことを幸いに感じる。
 

American Supplier Institute
President 田口 伸

お問合せ

ASI賞に関するお問い合わせは,品質工学会事務局までお願いします
  品質工学会事務局 金野(こんの) 

  ・ TEL (03) 6268-9355  ・FAX (03) 6268-9350