次世代経営研究会

第8回 次世代経営研究会 開催案内

 日本企業を取り巻く様々な課題について講演いただく方を招聘し,提示された課題について参加者全員でパネリストを中心に参加者全員による議論を通して,重要な課題を浮き彫りにしていきます。

開催概要

日 時 2022年8月30日(火) 15:00-18:00
場 所 オンライン開催(Teams)
参加費

10,000円

懇親会 今回はオンライン開催のため,懇親会は実施いたしません。
主 催 一般社団法人 品質工学会
プログラム

15:00~15:05  事務連絡
15:05~15:10  開会挨拶 品質工学会・会長 椿広計様 (統計数理研究所/所長)
15:10~15:20  本研究会委員長挨拶および椿広計先生ご紹介 委員長 谷本勲様
15:20~16:35  基調講演:(75分) 
講演者:椿広計先生 統計数理研究所・所長 品質工学会・会長
演 題:「日本の成長を支えたSQCからTQCへの進化を振り返る~更なる成長が何故出来なかったのかを考えるべき時機では?」
講演要旨:
 戦後復興と高度成長を支えた一つの要因に、製造業のQC活動からTQC活動への 進化を挙げたい。1946年に日科技連と規格協会が設立され、同年規格協会は「規格と管理」を創刊し、1949年には両機関は品質管理のセミナーを開始する。1950年には歴史的なDeming博士の講義が行われた。1951年日科技連は世界に先駆けて「計画・実施・チェック・アクション」からなる管理のサイクル教育を伴うQC教育を産業界に実施すると共に、Deming賞委員会を立ち上げる。1961年小松製作所で問題解決の標準シナリオとしての「QCストーリー」も提案され、1962年QCサークル活動が全国組織化され、現場からのボトムアップの活動が確立する。製造業有力企業のDeming賞挑戦が、毎年産学連携活動として組織的に推進され、新たなQC技法が開発されるとともに、トップとミドル、ミドルと現場と繋ぐ、1964年には小松製作所の旗管理(方針管理)も創生され、品質管理は組織全員が行うTQC活動に進化する。そこで得られた知見が、日科技連や規格協会の現場からトップに至る研修システムや研究会活動に埋め込まれ、次世代TQCを支える様々な階層の人材育成に繋がった。椿は、1980年頃から1997年まで統計家として日本のTQC活動絶頂期に規格協会や日科技連、品質管理学会の産学研究会に参加し、データ解析・パラメータ設計・サービス業のTQC活動が興隆するプロセスを体験すると共に、Deming賞挑戦企業3社の指導講師として現場や推進室と共に得難い経験をした。しかし、日本の産業界は1990年代後半にTQCの維持・改善が困難となったように推察される。公開史料と自らの体験を振り返り、今日どのようなアクションが必要かの議論に資するために過去の情報を整理したい。椿の限られた経験は、企業人から観れば隔靴搔痒だろうが、先ずは次世代経営研究会の議論の素材としたい。

16:35~16:45 休憩
16:45~18:00 パネルディスカッション (75分)
 椿先生から提示された課題と取組みに対して、さらに深堀りして共有化していくための質問をパネリストから椿先生に投げかけながら議論を行う。さらにその対策についての視点・アイデアを椿先生及びパネリスト全員で議論していく。また、参加者から質問を適宜受けながら議論を行っていく。
*司会:武重伸秀様 マツダ株式会社 車両開発本部首席エンジニア 品質工学会・理事
*パネリスト:
猪原正守先生 大阪電気通信大学・名誉教授
藤本隆宏先生 早稲田大学・大学院経営管理研究科・教授 品質工学会・理事
吉澤正孝様 クオリティー・ディープ・スマーツ(有組)・代表 品質工学会・理事


18:00  閉会、事務連絡 

(18:10~18:40 フリーディスカッション)

 

参加申込

 
第8回研究会 参加申込締め切り 2022年8月23日(火)

 
申込みは参加登録書に必要事項をご記入の上、E-mailにて事務局までお申し込みください。
・FAX:03-6268-9350  ・E-mail:keieikenkyukai[アットマーク]office.rqes.or.jp

お問合せ

 
次世代経営研究会に関するお問い合わせは、申込みに関しては学会事務局まで、
内容に関しては品質工学会次世代経営研究会幹事までお願い致します。 
 
*学会事務局 金野
 ・TEL:03-6268-9355 ・FAX:03-6268-9350 ・E-mail:keieikenkyukai[アットマーク]office.rqes.or.jp
*次世代経営研究会幹事 近岡
 ・TEL:090-4243-8685 ・E-mail:jchika[アットマーク]nifty.com