パラメータ設計とMT法解析支援ツール提供のお知らせ

2024年4月10日
一般社団法人 品質工学会
事業部会 教育・普及委員会 普及WG

 一般社団法人品質工学会 事業部会 教育・普及委員会 普及WGは,パラメータ設計の解析支援ツールとMTシステムの中の一つであるMT法の入門者向け解析支援ツールを提供しています。パラメータ設計とMT法に関する基礎的な 知識を有し,実践課題に取り組む学会員を対象としたツールとなります。 
 ダウンロードの詳細な手順についてはここをクリックしてください。
 

支援ツールの名称

RQES_TOOL(Excel VBA) パラメータ設計支援ツール、MT法解析ツールともに利用可能です。

(ツール起動画面)

パラメータ設計支援ツールの特徴

 パラメータ設計の実験条件を指定するとSN比の解析に必要なExcelのワークシートを自動生成します。実験条件の設定では使用する直交表,信号の水準,データーの繰返数,誤差因子とその水準,標示因子とその水準及び計算するSN比を指定します。上記の指定に従ったExcelワークシートの自動生成を行い計算の過程がすべてExcelシートに埋め込まれます。
 より掘り下げた解析を行う際にはExcelシートに埋め込まれた計算式を変更して目的に応じたきめ細かな解析が可能です。また,この支援ツールにはパラメータ設計の理解を助けるために,0点比例式のサンプル「光源ランプ部の冷却システム」と標準SN比のサンプル「標準SN比を応用した非線形の理想機能」を付属しています。
 このツールの詳細な説明はここをクリックしてください。
 

パラメータ設計支援ツールの機能

・直交表:

L 4(2^3),L 8(2^7),L 9(3^4),L 12(2^11),L 16(2^15),L 18(2^1*3^7),L 18(6^1*3^6),L 27(3^13),L 32(2^31),L 36(2^11*3^12),L 36(2^3*3^13),L 54(2^1*3^25),L 64(2^63),L 81(3^40),L 108(3^49),L 128(2^127)

 
・動特性:0点比例,基準点比例,一次式,標準SN
・静特性:望小特性,望大特性,望目特性,0望目特性
 

MT法解析支援ツールの特徴

 Excel VBAにて作成された小規模なMT法を計算するツールです。計算そのものはExcel関数で計算されているため,MT法の計算の仕組みを学ぶのに適してい ます。付属のサンプルデータやツール内のシートの事例データならば数秒で計算を完了します。また,データ数1000,項目数100の場合で距離計算を実行 すると4分程度で完了します(動作チェックPC:Windows10、Office365 Excel,CPU 第三世代Core i5、RAM 8GB)。項目選択は上記の計算を直交表の行数だけ繰り返しますので,選択された直交表の行数倍(L 12の場合は12倍)の時間がかかります。項目数,データ数の上限値は,使用するパソコンのメモリ容量に依存します。

 

MT法解析支援ツールの機能

・単位空間を生成し距離を計算(計算式はExcelシー トのセル内に書き出し)

・直交表を使った項目診断/項目選択が可能(対応している直交表L 12,L 32,L 64,L 128

 

紹介動画

以下のURLをクリックすると,この解析支援ツールの紹介動画が視聴できます。https://youtu.be/zSLsEghXfB8

入手方法

 当Webサイトの会員ページよりログインし,メニューから支援ツールのダウンロードボタンをクリックしてください。ダウンロードの手順はこちらを参照してください。

使用上の制限事項

 支援ツール使用に必要なライセンスキーは1会員番号に対して1ライセンスのみ発行します。したがって,支援ツールをインストールして使用できるパソコンは1台に限定されます。また,支援ツールの実行にはMicrosoft Office2010以降のExcelが必要です。
 賛助会員のライセンス提供については、以下のURLを参照してください。
 https://app.rqes.or.jp/cgi/rqes_tool/Supporting_Member_Additional_License.pdf
 

(参考)品質工学用語規格

 品質工学会は、学会規格として2007年に品質工学用語規格を定めました。基本、MTシステムの2つからなります。品質工学の進化、発展に応じて、適宜、規格の改定も行われる予定です。
 
   品質工学会規格 QES S 1001:2007 品質工学用語(基本) [PDF]
   品質工学会規格 QES S 1002:2007 品質工学用語(MTシステム) [PDF]

本件のお問い合わせ先

 info@app.rqes.or.jp あてにメールでお問い合わせください。