第33回 企業交流会
企業交流会のご案内
開催案内
第33回企業交流会をテルモ(株)において開催いたします。今回の企業交流会では「経営課題達成に向けた技法融合の方向性を探る」をメインテーマとして,技術開発や製品設計のプロセスを全体最適化し,経営課題を達成するための技法融合のあり方,さらには人財育成のあるべき姿について,実践例の発表と討論を行います。
テーマ | 経営課題達成に向けた技法融合の方向性を探る |
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日 時 | 2024年2月9日(金) 11:00~17:30 |
開催形式 | 現地開催 現地参加あるいはリモート配信 (後日オンデマンド配信あり) |
開催場所 | テルモ(株) 甲府東工場 |
集 合 | 甲府駅 貸し切りバスで工場へ移動 |
プログラム | 11:00 工場見学 12:00 昼休憩 13:00 開会挨拶 品質工学会 代表理事 会長 椿広計 13:10 講演 「医療機器開発の課題、課題解決への取組み」 テルモ㈱ メディカルケアソリューションズカンパニー 開発技術部 部長 福田真樹 14:10 壇上発表 (1)現場の技術課題を解決するための手法連携によるプロトコル活用 オリンパス㈱ 三木基晴 (2)技術力向上と人財育成に貢献する品質工学推進活動 日産自動車㈱ 西野眞司 (3)基本機能の展開による光学ガラスの技術開発 光ガラス㈱ 佐藤幸太 (4)医療機器開発における人財育成と安定性を追求した技術開発 テルモ㈱ 木下秀明 16:00 パネルディスカッション 技法融合の方向性を探る ~個人力から経営課題達成のため組織力へ~ 司会:田口伸 パネリスト:講演者,壇上発表者 17:30 閉会挨拶 理事 副会長 近岡淳 18:00~19:30 懇親会 |
定 員 | 会場参加先着50名 |
申込締切 | 2024年1月26日(金) ただし,定員になり次第締め切ります。 |
参加費 | 会員9,000円 非会員は事務局へお問合せください(懇親会は別途料金8,000円予定) 当日リモート配信8,000円 (後日オンデマンド配信有り) 企業交流会専用E-mail : event_info@office.rqes.or.jp |
申込先 | 以下のURLの学会ホームページよりWEB申込み |
主 催 | 一般社団法人 品質工学会 協力:山梨品質工学研究会 協賛:日本規格協会 |
参加申込
講演及び事例発表の概要
講演「医療機器開発の課題、課題解決への取組み」
医療の環境は絶えず変化している。医療の質を上げる医療器開発が必要な一方、医療の基盤を支える注射器や注射針などのコモディティ製品の供給は社会的責任を負う。安全性と信頼性を保つ商品開発と材料グレード変更など生産維持管理双方の課題とその解決に向けた取り組み事例の紹介を行う。
事例(1)現場の技術課題を解決するための手法連携によるプロトコル活用
当社では、開発の後戻りの一因となる技術課題を解消すべく、QFD、TRIZ、Taguchi Methodを導入し全社的な活用の推進を図ってきたが、活用の機会を逃すことも多く効果も限定的であった。分析の結果、現場が抱える複雑で多種多様な技術課題の解決には、課題の明確化から解決に至るまでの論理だてた手順が必要であると考えた。そこで、誰もが活用できる手順とそれに紐づいた手法からなる“課題解決プロトコル”を構築し、現場の技術課題解決を試行してきた。今回は、この“課題解決プロトコル”のうち当部署への相談が最も多い“不具合解決プロトコル”を紹介する。
事例(2)「技術力向上と人財育成に貢献する品質工学推進活動」
日産自動車の生産技術部門では、「技術力向上と人財育成に貢献する」事を目指し、品質工学の推進活動を展開している。品質工学の活用での「質の向上と量の拡大」を狙い、「3つのつなげるスキーム」を策定し、活動を促進している。その中の一つである「手法をつなげる」は、各種の手法活用での知見をつなげ、活用の質向上を狙っている。本発表では、活動の体制、取り組み内容と、「3つのつなげるスキーム」について解説する。
事例(3)「基本機能の展開による光学ガラスの技術開発」
光学レンズは、素材となる光学ガラスの溶解からプレス加工、研磨、コーティングと多くの工程を経て製造される。レンズに求められる機能に対し、我々はプロセス機能展開表を活用し、独立した機能はシステムを分割して最適化を進めてきた。本報では、光学ガラスの新硝種および改良品の開発にあたり、溶解工程における垂直立ち上げを目指し、実験室での小規模評価に品質工学を活用した事例を紹介する。
事例(4)「医療機器開発における人財育成と安定性を追求した技術開発」
甲府工場は、シリンジや針など汎用医療機器の開発、製造を担う拠点である。開発技術部門では、新たな価値を提供する「製品開発」と「量産製品の維持・改善」の開発業務を行っている。これまで以上に圧倒的なスピードで価値ある製品の開発を進めるには、技術者の生産性向上は必須ある。その施策とし、クドバスを活用した技術者人財育成と技術開発ステップ展開による安定性を追求した技術開発に取り組んでいるのでその事例を発表する。
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お問合せ
企業交流会に関するお問い合わせは,品質工学会事務局までお願いします。
品質工学会事務局 金野(こんの)