第34回 企業交流会
企業交流会のご案内
開催案内
第34回企業交流会をYKK(株)において開催いたします.
第34回企業交流会では「フロントローディング実現に向けた品質工学の戦略的活用とは」をメインテーマとして,製品設計前の技術開発段階での技術の創り込み,経営課題を達成するための組織的な活動について,実践例の発表と討論を行います.
開催形式 | 現地開催 現地参加あるいはリモート配信 (後日オンデマンド配信と生成AIによるQ&Aサービスの予定) |
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日 時 | 2025年9月19日(金) 11:00~17:30 |
開催場所 | YKK(株) 黒部事業所 |
集 合 | 新幹線 黒部宇奈月温泉駅の予定 |
宿 泊 | 推奨ホテル ホテルアクア黒部 https://www.aqua-kurobe.jp/ |
プログラム | 11:00 YKKAP技術館見学 12:00 昼休憩 13:00 開会挨拶 品質工学会 会長 佐藤吉治 13:10 講演 「YKKにおける技術力強化」 YKK㈱ 池田文夫 13:50 壇上発表 (1)新規感光体駆動ユニットの技術開発における体系的MBDアプローチ ㈱リコー 松田裕道 (2)CAE活用の耐震性確保 JAXA 角有司 (3)ヒトの触覚を考慮したリール用ギヤの先行技術開発 (株)シマノ 井上徹夫 (4)TQMと品質工学の融合による開発のフロントローディング 元マツダ(株) 武重伸秀 16:00 パネルディスカッション 経営課題達成のためのフロントローディングとは(仮) 司会:畠山鎮 パネリスト:檀上発表者 17:30 閉会挨拶 理事 副会長 近岡淳 18:30~20:00 懇親会 |
定 員 | 会場参加先着50名 |
申込締切 | 2025年9月5日(金)ただし定員になり次第締め切ります. |
参加費 | 会員9,000円 非会員は事務局へお問合せください(懇親会は別途料金8,500円) 当日リモート配信8,000円 (後日オンデマンド配信有り) 企業交流会専用E-mail : event_info@office.rqes.or.jp |
申込先 | 以下のURLの学会ホームページよりWEB申込み |
主 催 | 主催:品質工学会 |
参加申込
講演及び事例発表の概要
事例(1)「新規感光体駆動ユニットの技術開発における体系的MBDアプローチ」
樹脂材料を用いた新規感光体ドラム駆動ユニットの技術開発で実践した体系的なモデルベース開発アプローチを報告する.業界初となる遊星歯車機構を採用した技術開発において、性能とロバスト性を効率的に確保することを目的に、MBDと品質工学を活用した.具体的には、成型誤差や組立誤差の影響を把握し、ロバストパラメータ設計から得た技術情報から新システムを考案した.耐久評価では実機を試作し、立上り時のモータ電流波形を活用した機能性評価を実施し、ベンチマークとのSN比の差から寿命を短期間で予測し製品化可能と判断した.
事例(2)「CAE活用の耐震性確保」
宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、宇宙機の信頼性向上に向けて、品質工学の導入を進めている.筆者らはCAEと結合させて利用できる品質工学ツール(JIANT)を開発するとともに、ロケットや衛星などの宇宙機の設計への適用を進めてきた.また、大学等との共同研究を行い、木造建築の耐震設計などでの適用を進めるとともに、その結果をもとにしたJIANTの改善活動を進めている.本講演では、これらの取り組みの概要について紹介する.
事例(3)「ヒトの触覚を考慮したリール用ギヤの先行技術開発」
釣用リールのハンドル回転時に感じるリールの巻き心地は,搭載されているギヤ対の振動に起因している.リールの巻き心地は人が指先で感じていることから,まずは触覚とギヤ振動の研究をすべきではないかとの発想に至った.この研究の中で,振動の周波数がリールの巻き心地に大きな影響を与えていることが分かり,ギヤの歯数を調整することでギヤ振動の周波数を最適化した「マイクロモジュールギヤ」を開発した.ここでは,このギヤの開発ストーリーを報告する.
事例(4)「TQMと品質工学の融合による開発のフロントローディング」
日本企業はバブル崩壊以降、経営層の不祥事、品質偽造など、企業経営そのものの質が低下していると感じる場面が多い.その中でも業績好調な企業も多数存在しており、その多くは1980年代までに企業経営の基本を創ったTQMが愚直に実行されていると感じている.この状況を受け、一部企業はTQMと品質工学を融合させた新たな取り組みを開始し効果をあげ始めている.本法ではその概要を報告する.
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お問合せ
企業交流会に関するお問い合わせは,品質工学会事務局までお願いします。
品質工学会事務局 金野(こんの)